F1チームの組織FOTAは、F1チーム側はバーレーンGPを中止することはできず、判断はFIAにゆだねるとの声明を発表した。匿名のF1チーム代表が、F1チーム側は「FIAが(レースを)中止することを願っている」と述べたことで、F1バーレーンGPの安全性に対する懸念が高まっている。
F1の最高責任者であるバーニー・エクレストンは、F1チームがバーレーンに向かうことを強制はできないとしながらも「行かない場合は契約違反になる」と述べている。全12チームのうち7チームが加盟しているFOTAは、レースの開催はFIAのみが決められることで、FOTAとしてはFIAの判断に従うと述べた。「チーム側が今年のF1バーレーンGPを中止させるかもしれないとの憶測が報じられている。それはあり得ないことだ。チームがグランプリを中止することはできない。我々は、FIA F1世界選手権と呼ばれる国際シリーズでレースをしている。したがって、そのような問題に関してチームにガイダンスを与えるのはFIAだ」一方、バーレーン・インターナショナル・サーキット側も、安全性への否定的な報道を受けて声明を発表。そのなかでレースの開催を支持しているというロータスの従業員の発言を引用したが、ロータスは従業員による発言はチームの公式的な見解ではないとの声明を発表した。「本日、バーレーン・インターナショナル・サーキット(BIC)が当チームがバーレーンGP開催を支持しているとの内容を含めたプレスリリースを発行した。それらの引用は完全に内部的かつ機密な書類の一部であり、先週に極秘扱いで全F1チームのマネジャーに送付されたものだ。ロータスF1チームは、F1世界選手権に参戦する全12チームのうちの1チームであり、FIAの代理を務めようとしたことは一度もない。グランプリが行われるべきかどうかの判断はFIAだけが下せるものである。我々は先に発行されたFOTAの声明を支持する」