F1の最高権威バーニー・エクレストンは、F1バーレーンGPが今年のカレンダーに組み込まれるかどうかを開幕戦オーストラリアGP前に決めたいと考えている。本来、F1バーレーンGPは3月13日に開幕戦として開催される予定だったが、反政府デモによる政情不安によって中止となった。
F1バーレーンGPは、シーズン後半のおそらくアブダビGP近くに再スケジュールされる可能性があるとされている。バーニー・エクレストンは、FIAとこの問題について今後数週間で最終的な決断を下すことに合意したと述べ、バーレーンGPが8月の夏休み期間に組み込まれる可能性も示唆した。「そのためにはFIAがカレンダーを変更する必要があり、バーレーンは新しい日程を申請しなければならない」とバーニー・エクレストンはコメント。「FIA世界評議会が3月初めに開催され、状況が判断されるはずだ。すでにFIA会長のジャン・トッドと新たな日程の可能性について話し合っており、シーズン開幕前に決断しなければならないということで合意した」「皇太子が彼の国でレースを開催することができると表明すれば、我々はバーレーンに戻る。気温が高かったとしても、チームは夏休みにバーレーンでのレースを拒むようなことはしないだろう。それが我々が国を支援できる方法なのだからね」またバーレー・エクレストンは、FIAがもっと早くにF1バーレーンGP中止の判断すべきだったとの批判についても反論した。「いいや、それは不可能だった。危機の少し前に皇太子と昼食をとったが、数日後に起こる兆候は全くなかった。彼は将来についてのアイデアを多く持っていたが、直後に抗議活動が多発した。反応できる時間はほとんどなかった」「もちろん、我々は2月21日までに結論を出す必要があったし、そのことは彼にも伝えた。彼は、私が彼だったらどうするかと尋ねたので、『あなたは現地にいる。我々のいるヨーロッパからでは状況についてな重大な判断はできない。あなたの国にとって一番良い決断をしなさい』と答えた。そのあと彼はレースの中止を決めたが、正しい決断だったと思う」「簡単な決断ではなかった。バーレーンの名を世界に知らしめたのはF1だからね。F1がそこで初開催された2004年まで多くの人々はバーレーンを知らなかった」FIAと彼は政治的な状況を故意に避けていたのではとの見方についてバーニー・エクレストンは以下のように述べた、「F1は決して政治的であってはならない。私の仕事は、F1にとって出来る限りベストな取引をすることだ。仕事を得るためにね」「5000人の人々が、直接的、もしくは間接的にF1に関連する仕事をしているし、私はそのような仕事を確保したいと思っている。政治は私の仕事ではない。そのために政治家がいる」