レッドブルF1の育成ドライバーである岩佐歩夢は、FIA F2選手権第11戦ベルギーのフィーチャーレースをリタイアで終えた。FIA F2選手権第11戦ベルギーは30日(日)、フィーチャーレースを迎えた。予選16番手の岩佐歩夢は、8列目16番手からのスタート。朝方の雨は上がったものの、スパ・フランコルシャンの路面にはところどころウエット部分が残るコンディションでフィーチャーレースは幕を開けた。
レコードラインはほぼドライとなったため、全車ドライタイヤでグリッドに向かったが、その途中で複数のクルマがスピン。フロントロウを獲得したドライバーがスピン後クラッシュし、レースに参加することができなくなるという波乱の様相となる。午前10時5分、気温13℃、路面温度16℃という低温下でフォーメーションラップがスタートした。プライム(ミディアム)タイヤを選択した岩佐は、好スタートを切ってポジションを上げ、ケメルストレートを13番手で駆け抜けたが、ストレートエンドのターン5でオーバーシュート気味に進入。なんとかコース上に踏みとどまったものの、続くターン6で体勢を崩してアウト側にいたマシンに接触してしまった。相手側はスピンしストップ、岩佐もサスペンションにダメージを負い、ピットインを余儀なくされる。マシンのダメージは大きく、岩佐はリタイアとなった。このアクシデントはレース後に審議となり、岩佐に次戦スプリントレースでの5グリッド降格のペナルティーが科された。シリーズランキングでは前日のスプリントレースで2ポイントを加算し、トータル134ポイントで3位を守っている。16番手スタートの岩佐歩夢、1周目にアクシデントで無念のリタイア。シリーズランキングは3位をキープ「レースは1周目の自分のミスで終わってしまいました」と岩佐歩夢はコメント。「ターン5のブレーキングでミスをして、なんとかコースにとどまることはできましたが、ターン6ではタイヤの半分以上をウエットパッチに乗せてしまい、体勢を崩した状態で(アウト側のクルマと)当たってしまいました。自分のミスがすべてで、大きなレースを落とした自分に対する怒りしかありません」「次戦スプリントレースでの降格が決まりましたが、フィーチャーレースでなかったのがせめてもの救いです。次戦に向けて切り替え、しっかり準備して臨みたいと思います」
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