レッドブルF1育成の岩佐歩夢は、FIA F2開幕戦バーレーンのフィーチャーレースで終盤タイヤに苦しみながらも8位でフィニッシュし、開幕戦2レースで連続入賞を果たした。FIA F2選手権第1戦バーレーン、前日のスプリントレースで4位入賞を果たした岩佐歩夢は、タイヤ交換が義務付けられる32周のフィーチャーレースに挑んだ。フィーチャーレースは予選順位でのグリッドとなるため、岩佐歩夢は4列目7番手からのスタート。
午後1時20分、気温32℃、路面温度45℃の高温下で、フォーメーションラップがスタートした。スタートで少し出遅れた岩佐歩夢だが、1コーナーのインにくぐり込み、ポジション取りで7番手をキープ。その後のターン4で多重クラッシュが発生し、巻き込まれずに済んだ岩佐歩夢は5番手にポジションを上げた。このアクシデントでセーフティカーが導入された。4周目にレースが再開され、5番手走行の岩佐歩夢は前後とも接近しながらポジションをキープ。12周目、ハードタイヤでスタートした岩佐歩夢だが、早いタイミングでタイヤ交換のためピットインを行った。それから数周に多くのマシンがタイヤ交換を行い、16周を終え全車がタイヤ交換を済ませた時点で、岩佐歩夢は6番手となっている。レース後半に入り、岩佐歩夢の周囲では激しいポジション争いが繰り広げられた。その中で、岩佐歩夢もサイドバイサイドのバトルを重ねる。しかし、タイヤに苦しみペースが上がらない岩佐歩夢は、26周目にターン11でパスされ6番手にダウン。ラップタイムがさらに落ちたレース終盤では、明らかにペースの速い後続に攻められ、28周目に7番手、31周目に8番手にポジションを落とす。接近し苦しい展開ながら、岩佐歩夢は8番手を死守しフィニッシュ。スプリントレースに続いてフィーチャーレースでも入賞を果たし、4ポイントを獲得した。岩佐歩夢は開幕戦2レースで9ポイントを獲得し、ランキングは6位となっている。「フィーチャーレースはとても残念な結果に終わりました」と岩佐歩夢はコメント。「一番の原因はタイヤストラテジーがうまくいかなかったことで、それによって(前車の背後を走る)フォローイングでタイヤを痛めてしまい、タイヤを保たせることができませんでした」「このサーキットはアンダーカットがしやすく、ラップタイムにも影響が大きいため、ピットインのタイミングには気を遣っていたのですが、結果的にチームメートが先に入ったことで自分のタイミングが合わずに、うまく噛み合わない状況でした。クリーンエアで走れていれば、あそこまでタイヤのデグラデーションもひどくならかったと思うので、ポジションを守ることもできたと思います」「次戦に向けて自分はドライビング、そしてチームとともにストラテジーとマシンに関して改善を進めていかなければならないと思っています」