アイルトン・セナが、1984年に初めてF1モナコGPに参戦し、雨のなかで2位表彰台を獲得した伝説のマシン『トールマン ハートTG184-2』が5月にボナムズが主催するオークションに出品されることになった。大雨となったF1モナコGP。予選15番手だったアイルトン・セナは、猛烈な追い上げてとライバルのリタイアにより、19周目に2位に浮上。31周目にはトップのアラン・プロストに7秒差まで迫る。
翌周。アラン・プロストはレース中止を訴えてストップ。アイルトン・セナはホームストレートでプロストを抜いたが、レースは31周終了時の順位が最終結果となり、セナは7秒差の2位に終わった。トールマン ハートTG184-2は、5月11日にモナコで開催されるボンハムズのオークションで、アイルトン・セナが1993年に最後にF1モナコGPを制したF1マシン『マクラーレン MP4/8A』とともに出品される。ロリー・バーンとパット・シモンズが設計したトールマン ハートTG184-2は、100万ポンド(約1億4785円)の値がつくと予想されている。ボナムズのモータースポーツ部門のグローバル責任者を務めるマーク・オズボーンは「1980年代後半から1990年代初頭のセナ-プロストのバトルは、F1で最も素晴らしいライバル関係のひとつでした。2人の偉大なF1チャンピオンは、F1ファンにいこれまで面したことのないような驚異的なレースをみせました」とコメント。「その激しい競争に火をつけたバトルが約35年前の1984年のモナコGPです。赤旗という政治的な決断が、若いブラジル人の羽根を逆立てたのは明らかでした!」「我々は、その素晴らしいいいライバル関係の引き金となり、アイルトン・セナのモナコGPでの歴史的なストーリーの幕開けとなった1984 トールマン・ハート TG184を提示できることを非常に嬉しく思っています」
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