FIA世界耐久選手権(WEC)第8戦 上海大会で、アウディ6人のドライバーとチームは、多くの不運にも関わらず勝利への集中力を絶やすこと無く闘い続け18ポイントを獲得した。貴重なポイントを獲得したことで、アウディは2週間後にバーレーンで開催される最終戦に、マニュファクチャラーズ チャンピオンシップのランキング2位で臨むこととなった。ルーカス・ディ・グラッシ / ロイック・デュバル / オリバー・ジャービス組が駆るゼッケン8号車は、1時間を経過する時点でトップに6.4秒差の2番手を快走していた。
しかし、最初のピットストップの時、異変に見舞われ、燃料タンクには計算より明らかに少ない量の燃料しか入らなかった。その後ピットストップの時間を短くするためにメカニックが不具合を修正するまで多くの時間を必要としたが、その後5位までポジションを回復した。一方マルセル・ファスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエ組のゼッケン7号車は、レース序盤に6番手を維持し、3時間が経過する頃には5番手に浮上しようとしていたが、周回遅れのマシンをオーバーテイクする際、オリバー・ジャービスのマシンとブノワ・トレルイエのマシンが接触。マシンの右側を接触した7号車は、圧縮空気のパイプが破損し、次のピットストップでエアジャッキが作動しなくなった。このトラブル修復にチームは25分を要し、一時は14周差の16位までポジションを下げたが、その後猛追を見せ6位でゴールした。アウディモータースポーツ代表のDr. ヴォルフガング・ウルリッヒはレースを振り返り、「今レースで見舞われた不運について非常に残念に思っています。チームメンバーおよびドライバーの仕事ぶりについては満足しています。彼らは6時間後のゴールまで、決して諦めることなく闘い続けました。その甲斐あって、我々は貴重な18ポイントを獲得し、年間ランキング2位を堅持したので、最終戦で年間2位を獲得する可能性を残しています」とコメント。アウディスポーツ LMPプログラムの責任者ステファン・ドライヤーも「5月以来、我々は優勝を含む表彰台獲得し続けてきました。そして本日、トロフィー獲得を望んでいましたが、叶いませんでした。その代わり、非常に素晴らしい不屈の耐久レーススピリットを発揮することが出来ました。例え成功の見通しが高くなくとも、1ポイントでも多く獲得するために闘い続けることはとても価値があることです。価値ある闘いを続けてくれたチーム全員に感謝しています」とコメント。わずか2週間後、アウディは感動的な最終戦を迎える。11月19日にバーレーンにおいて開催されるWEC第9戦は、単にWECの2016シーズン最終戦というだけに留まらない。106回の優勝を含む、これまで18年間におよぶ数々の偉業を残してきたアウディは、次戦をもって、先進的かつ実験的なカテゴリーであるルマンプロトタイプ(LMP)カテゴリーへの参戦を終了する。
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