アウディは、ラインナップで最もコンパクトなSUV「Q2」の日本向けモデルの商品概要と価格を発表。26日(水)から受注を本格化した。全国のアウディ正規ディーラーを通じての発売は6月中旬となる。アウディ Q2は、アウディ Q3よりもさらに一回り小さいコンパクトSUV。全長4,200mm、全高1,530mmのボディは日本の都市環境下でも優れた機動性を発揮する一方で、ワンサイズ上のクラスに匹敵する快適性とユーティリティを確保している。
さらに、新しいデザイン要素であるポリゴン(多角形)を取り入れた個性的で存在感あるエクステリアや、軽量ボディと力強いTFSIエンジンによるシャープでスポーティなドライブ感覚、最新のアシスタンスシステムやコネクト機能の搭載を特徴としている。価格は299万円からで、手頃なサイズのなかにアウディの魅力を凝縮したコンパクトSUVとして、今後のアウディの販売の柱のひとつと位置づけている。導入するアウディ Q2は、85kW(116PS)の1.0ℓ TFSIエンジンを搭載したアウディ Q2 1.0 TFSI及びアウディ Q2 1.0 TFSI sportと、110kW(150PS)を発揮する1.4ℓ TFSIエンジンを積んだアウディ Q2 1.4 TFSI cod sportの計3モデル。また今回の発売を記念し、1.4ℓモデルをベースにした特別仕様の“アウディ Q2 1st edition”を全国280台限定で販売する。アウディ ジャパンでは3月1日(水)より特設サイトを設け、カタログリクエストを受け付けてきたが、26日の販売モデルの発表以降、受注活動を本格化していく。店頭での発売フェア、および納車開始は6月中旬を予定している。アウディ Q2の概要コンパクトなボディサイズながら、快適なハンドル操作とダイナミックな走りを両立アウディ Q2は、スクエアでエッジの効いたデザインが特徴のコンパクトSUV。4,200mmの全長はAudi Q3と比べると20cmほど短く、それに対しホイールベースは2,595mmとし、前後オーバーハングを切り詰めている。全高も1,530mmと、日本の住環境、道路事情にマッチしている。結果として、立体駐車設備の利用率が高い都市環境にも順応したボディ寸法。また、最少回転半径5.1mのとり回しの良いボディに加え、標準装備したプログレッシブステアリングは町中や駐車時でも快適なハンドル操作を可能にする一方、ワインディングロードでのダイナミックなドライビングも実現している。新鮮で存在感のあるエクステリアポリゴン(多角形)をモチーフにしたデザインが、これまでのアウディデザイン系譜にない、アクティブで新鮮な印象を加えている。フロントビューでは、ボンネットに立体的な造形を施し、8角形のシングルフレームグリルを高めに配置することでSUVらしさを演出。クーペを思わせる低いルーフラインが印象的なサイドビューでは、Cピラーに設置されたアイスシルバー(グレイシアホワイトでは、マットチタングレー)のブレード(アウディ Q2 1.0 TFSI sport及び1.4 TFSI cylinder on demand sportに設定)が力強いアクセントになっている。リヤでも長いルーフスポイラーや、アーチ型をしたバンパー、アンダーボディプロテクション風のディフューザーなどにより、ダイナミックな印象が強調されている。軽量化を徹底したボディボディシェルはきわめて高いねじり剛性を達成し、それがアウディ Q2が持つ様々な優れた資質の源泉になっている。熱間成型の超高張力鋼板の使用比率はボディ全体の22%に達しており、要所を効果的に補強することで、事故時の乗員保護能力を高めつつ、ボディ重量を抑制した。1.0 TFSIエンジンを搭載したアウディ Q2の重量は1,205kgにすぎない(欧州仕様値)。この軽い車重と高いボディ剛性により、スポーティなハンドリングと快適な乗り心地の両立が可能になっている。またアウディ Q2はエアロダイナミクスの面でも洗練されており、Cdは0.30と、SUVのなかではトップレベルの値を実現している。クラスを超えた居住性と使い勝手のいいラゲージコンパートメントアウディ Q2は、SUVとスポーティカーの持ち味を融合したクルマ。乗り降りがしやすく視界も良好。その一方で、前席にはスポーティなシートポジションを設定し、クーペのような傾斜したルーフラインを持つにもかかわらず、後席の乗員にも十分なヘッドルームとレッグルームを確保した。ラゲージコンパートメントはサイドウォールが完全に平らな設計で、低めのラゲージシルと併せ、使い勝手を高めている。ラゲージ容量は5人乗車時でも405ℓ確保しており、60:40の2分割可倒式リヤシートを折りたためば、最大1,050ℓにまで拡大することが可能。効率とドライバビリティを究めた2つのTFSIエンジン軽い車重とパワフルなエンジンのおかげで、アウディ Q2は運転を非常に楽しめるSUVになっている。エンジンは、1.0ℓ直列3気筒と1.4ℓ直列4気筒の2タイプのTFSI(過給機付き直噴ガソリン)ユニットが設定されており、いずれもスポーティなパフォーマンスと高効率を両立している。また全モデルにスタートストップシステムとエネルギー回生システムを標準搭載し、無駄な燃料消費を防いでいる。トランスミッションは、2つの乾式クラッチを用いた軽量設計の7速Sトロニックで、重量をわずか70kgに抑える一方、高い効率とクイックで滑らかなシフト感覚を両立させている。高度に洗練された3気筒ユニット:1.0 TFSI(85kW / 116PS)アウディのエンジンのなかでももっとも小さいこのTFSIユニットは、快適性とパワーの両立をテーマに開発された。999ccの排気量から、85kW(116PS)の最高出力と200Nmの最大トルクを発揮する。3気筒ならではのコンパクトな設計に加え、アルミ製クランクケースの採用などにより、エンジン単体の重量をわずか88kgに抑えている。ピストンとコンロッドのバランス取りを丹念に行った結果、バランサーシャフトなしでもスムーズな回転フィールを得ることに成功した。ハイテク4気筒エンジン:1.4 TFSI cylinder on demand(110kW / 150PS)アウディ Q2に設定されたもうひとつのエンジンである1.4 TFSI cylinder on demand(COD:シリンダーオンデマンド)は、1,395ccの排気量から110kW(150PS)の最高出力と250Nmの最大トルクを発揮する。1.0 TFSI同様、直噴システムとターボチャージャーを備え、さらにシリンダー休止システムのCODを採用することで、燃費効率を改善している。CODにより、負荷100Nm以下の運転領域、及びエンジンスピード1,400~3,200rpmで無負荷走行をしているときに第2、第3シリンダーを休止。残る第1と第4シリンダーについては、高まる負荷に対応するようバルブの作動ポイントを変更して運転効率を高めている。2気筒だけでの運転...
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