アウディは、26万3,500人の観衆が詰めかけたルマン24時間レースで、総合3位と4位でフィニッシュし、同レースでの連続表彰台獲得記録を伸ばした。最終ラップまで目が離せないドラマチックな展開となった今年のレースで、ルーカス・ディ・グラッシ(ブラジル) / ロイック・デュバル(フランス) / オリバー・ジャービス(イギリス)組が最終的に3位に、マルセル・ファスラー(スイス) / アンドレ・ロッテラー(ドイツ) / ブノワ・トレルイエ(フランス)組が4位でフィニッシュした。
これにより、1999年以来18回目の参戦となるアウディは、過去出場したルマン24時間レースの全大会で表彰台に上る(そのうち13回は総合優勝)という記録を更新した。アウディモータースポーツ代表のDr. ヴォルフガング・ウルリッヒは「残念ながら、すべてが順調に運ぶというシナリオは、用意されていませんでした。今回のルマンでは、このレースがなぜ世界で最も厳しいレースと呼ばれているのかを、改めて認識しました。2台とも完走させたチームを誇りに思いますが、望んでいた目標には届きませんでした。2年連続で優勝を遂げたポルシェチームには、心からお祝いを述べさせていただきます。我々と同じく18回目の参戦となったトヨタチームが、素晴らしいレース展開の末に、最後の所で勝利を逃してしまったことが、いかにルマン24時間レースで優勝することが難しいかを物語っています」とコメント。豪雨に見舞われ、ルマンのレース史上初めてとなる、セーフティカーに先導されてのスタートとなった今年のレースで、5番手スタートのアンドレ・ロッテラーが、オールクリアになった後に素晴らしい走りを見せ、わずか数ラップでトップポジションを獲得した。しかし、彼が駆る7号車のAudi R18は、レース開始2時間でトップ走行中にも関わらずターボチャージャー交換のためのピットインを余儀なくされ、総合優勝のチャンスを逃してした。この時点で、アウディスポーツ チームヨーストの期待は、もう1台のAudi R18に寄せられた。いくつかのトラブルに見舞われたものの、8号車は夜間を通して先頭グループとの距離を詰め続け、日曜日の朝の時点では、勝利に向けて走り続ける先行車と2ラップ以内の位置につけていた。しかし、その後はブレーキディスクに不具合が発生してしまい、レース終了4時間の時点でトップとの差は12ラップに拡大した。また、念のため7号車のフロントディスクブレーキも交換した。今回のレースでは、参戦したマシン2台ともが貴重なFIA世界耐久選手権(WEC)のポイントを獲ました。チームは、7月24日に開催されるニュルブルクリンク6時間レースに向けた準備に全力を傾ける。関連:【動画】 2016 ル・マン24時間レース ハイライト
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