アウディは、2017/2018シーズンにワークス参戦を開始するフォーミュラEマシン『e-tron FE04』を発表した。アウディは2016年末にWECを撤退し、2017年からフォーミュラEにワークス参戦することを発表。今季シーズン4から『アウディスポーツ ABTシェフラー』として参戦するマシンにはLMP1のマシンに用いられていた“e-tron”の名前が与えられた。
「私たちは、約40年間にわたって、世界最高峰のモータースポーツで成功を収めてきました。今回アウディは、市販モデルのための新しいテクノロジーの開発を推進し、テストするために、ドイツの自動車メーカーとしては初めてフォーミュラEに参戦します」とAUDI AG技術開発担当取締役のペーター・メルテンスはコメント。「quattro、TFSI、TDI、ハイブリッド ドライブ、そして数多くの革新技術に続く、アウディ初のシングルシーター レースカーは、2018年にAudi e-tronを発売し、電気自動車の分野で製品攻勢をかけるアウディの先導役となるものですフォーミュラEにおいて、アウディとチームは、パワートレイン(モーター)、トランスミッション、サスペンションのパーツ類及び関連するソフトウェアを開発することになる。Audi e-tron FE04の中核となるテクノロジーは、モーターとトランスミッションの組み合わせ。エンジニアは、これまで以上に効率的なモータージェネレーターユニットの設計に焦点を当てている。パワーをホイールに伝達するために、アウディスポーツ ABTシェフラー(チーム アウディ スポーツ アプト シェフラー)は、シングルギヤ(1速ギヤのみ)を備えた非常に効率的なトランスミッションを2017/2018シーズンに採用する予定でだ。「私たちは、技術パートナーのシェフラーとともに、完全に新しいパワートレインを開発しました。パワートレインの新しいカーボンハウジングを見れば、それがすぐに分かるでしょう。さらに私たちは、まったく新しいテクノロジーの方向性を追求しているため、マシンのサウンドも異なっています」。と、アウディ モータースポーツ責任者のディーター・ガスはコメント。ホワイト、メタリックグリーン、ブラックを基調とする先進的なカラーリングを纏ったAudi e-tron FE04は、一目見ただけで、今年7月にルーカス・ディ・グラッシがフォーミュラEのタイトルを獲得したマシンとは、まったく異なっていることが分かる。33歳のブラジル人、ルーカス・ディ・グラッシは、彼のレース人生で初めて、チャンピオンであることを示すカーナンバー「1」のマシンを駆ることになる。ノイブルグで開催されたワールドプレミアでは、ソフトな電気音を発生する新しい電気自動車のレースカーに乗って、ディ・グラッシがセンターステージに登場した。ルーカス・ディ・グラッシのチームメイトは、若手のダニエル・アプト(24)。ドイツのアルゴイ地方出身のアプトは、アウディとファクトリードライバー契約を締結しました。アプトがドライブするカーナンバー「66」のマシンには、観客がディ・グラッシのマシンと容易に区別できるように、赤いマーキングが追加されている。アウディスポーツ ABTシェフラーの新しい代表には、アラン・マクニシュが就任する。スコットランド人のマクニシュは、3年目のシーズンでも、サーキットでチームのサポートと支援を行った。元F1ドライバーであり、長期にわたってアウディのファクトリードライバーとして活躍し、ルマン24時間レースで3回優勝しているマクニシュは、正式に代表としてチームを率いることになる。Audi e-tron FE04は、2017年12月2日(土)に香港で開催されるフォーミュラEシーズンの初戦でデビューを飾る。
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