アウディは、ベルリンで開催されたローンチイベントにおいて、2026年F1シーズンに向けた初のF1マシン「R26」を披露した。2022年8月にF1参戦計画を公表して以来、同社はワークスチームとしての体制構築を進めており、オーストラリアGPでグランプリデビューを迎える。イベントは、ドイツの首都中心部に位置する歴史的発電所「クラフトヴェルク・ベルリン」で行われた。
アウディCEOのゲルノート・デルナー、アウディF1プロジェクト責任者のマッティア・ビノット、チーム代表のジョナサン・ウィートリー、そしてドライバーのニコ・ヒュルケンベルグとガブリエル・ボルトレトが出席した。R26は、チタン、カーボンファイバー、ラバレッドを基調としたカラーリングをまとい、昨年11月のミュンヘンでの発表時に予告されていたデザインを正式に公開した。「今日は単なるローンチではない。アウディにとって新たな時代を公に宣言する日だ」とデルナーは語った。「F1はモータースポーツの中で最も要求水準の高い舞台であり、我々は単に参戦するためにここにいるのではない。“Vorsprung durch Technik”の未来を定義するために来ている。このプロジェクトは会社全体の変革を加速させる触媒であり、長期的かつ揺るぎないコミットメントの象徴だ。我々は2030年までに世界選手権を争うことを目標としている」アウディは今月初め、バルセロナでのフィルミングデーで2026年仕様車としては最初に走行を行ったチームとなった。ベルリンでの発表後は、全11チームが参加するシェイクダウンウィークに向け、再びバルセロナへ向かう予定だ。「ワークスチームとしてF1に参戦するという戦略的決断こそが、我々最大の強みだ」とビノットは述べた。「ノイブルクでのパワーユニット開発だけでなく、ヒンウィルとビスターにまたがるシャシー開発組織の基盤構築に数年を費やしてきた。この統合体制により、エンジンブロックからフロントウイングまで、すべてを自らコントロールできる。これこそがタイトル獲得に向けた土台だ」長年レッドブルで要職を務めた後に加入したウィートリーも、R26について次のように語った。「このマシンは、各拠点で働く才能ある人々が積み重ねてきた数千時間の成果そのものだ。今日は誇りと同時に謙虚さを持ってスタートを切る日でもある。耐久性、精度、そして飽くなき探究心をチーム文化として根付かせ、長期的な野心を現実の結果へと変えていく」ドライバーラインアップでは、ヒュルケンベルグとボルトレトが2年連続でコンビを組む。昨季はヒュルケンベルグが初表彰台を獲得し、ボルトレトもルーキーとして5度のポイントフィニッシュを記録した。「長くF1パドックにいると、野心と実行力の違いが分かる」とヒュルケンベルグは語る。「ここには本物の真剣さとエネルギーがある。アウディと共にその歴史の始まりに立てることは、ドライバーとして非常に刺激的だ。メルボルンでこのマシンを走らせるのが待ちきれない」ボルトレトも次のように意気込みを示した。「モータースポーツで輝かしい歴史を持つ“四つの輪”のために走ることは、まさに夢だ。責任の重さを感じる一方で、このチームと共に成長し、全力を尽くす準備はできている。アウディF1の新たな章を書き始める覚悟だ」
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