アストンマーティンF1は、中国出身の17歳ドライバーであるチー・ジェンルイ(池振睿/ZHENRUI CHI)をドライバー・アカデミーに迎え入れたと発表した。将来のF1ドライバー育成を見据えた長期戦略の一環であり、若手有望株の確保をさらに進める形となる。チー・ジェンルイはヨーロッパおよび中東のF4カテゴリーで実績を積んできた若手ドライバーであり、チームは評価テストや2025年シーズンのパフォーマンスを通じてその才能を見極めた。今回の加入は、アストンマーティンが進める育成体制強化の流れを象徴する動きとなる。
評価テストから加入へ 才能と一貫性を高く評価チー・ジェンルイの加入は、ムジェロで実施された評価テストをきっかけに決定された。チームはその走行直後から能力とアプローチを評価し、その後も2025年シーズンを通じて進歩を追跡してきた。イタリアF4をはじめとする競争の激しいジュニアカテゴリーにおいて、チー・ジェンルイは安定した上位争いとレースクラフトを披露。モンツァでは優勝とファステストラップを記録し、複数回の表彰台も獲得するなど、一貫したパフォーマンスを示している。包括的な育成プログラム シルバーストンで強化アストンマーティンF1のドライバー・アカデミーでは、レーススキルだけでなく、フィジカル面やメディア対応までを含めた包括的な育成が行われる。シルバーストンのAMRテクノロジーキャンパスを拠点に、チームスタッフによる指導やトレーニングが提供される。チー・ジェンルイは今後、アストンマーティンのカラーリングを施したマシンでフォーミュラ・リージョナルに参戦し、実戦を通じてステップアップを図ることになる。長期的な育成ロードマップの中で成長が期待される存在だ。チー・ジェンルイ「この機会を証明したい」「アストンマーティンの一員になれることは大きな名誉です。この機会は責任でもあり、同時に次のレベルに進むための大きなモチベーションでもあります」「このチームのサポートがあることは大きな自信につながります。これからの道のりが簡単ではないことは理解していますし、このチャンスにふさわしい存在であることを証明し続けなければならないと思っています」「すべてを捧げる覚悟はできていますし、この挑戦を始められることをとても楽しみにしています」チーム側も長期的視点を強調レーシングディレクターのヌーノ・ピントは、チー・ジェンルイの能力と姿勢を高く評価している。「彼は我々のアカデミーが求めるタイプの才能そのものだ。ムジェロでの評価テストで初めて走りを見たが、その能力とアプローチにすぐに感銘を受けた」「2025年シーズンを通じて進歩を見守ってきたが、スピードだけでなく一貫性も示していた。非常に競争の激しいカテゴリーの中でそれを実現した点は重要だ」「これは長期的なパートナーシップであり、我々の環境とリソースを通じて彼の成長を支えていく」今回の起用は、アストンマーティンF1がグローバルな才能発掘と育成に本格的に取り組んでいることを示すものだ。チー・ジェンルイの成長次第では、将来的なF1昇格候補としての位置付けも視野に入る。