アストンマーティンで苦しい船出を強いられているエイドリアン・ニューウェイについて、ヘルムート・マルコが「うまくいっていない」と現状を明かした。チームは新シーズン序盤から低迷が続いており、ニューウェイの立場にも注目が集まっている。ニューウェイはアストンマーティンの重要な補強として迎えられたが、マシン開発とチーム運営の両面を担う体制は大きな負担になっているようだ。チーム代表の役割については将来的な後任探しも進んでいるとされ、チーム内部の構造にも視線が向いている。
マルコ「このプロジェクトには簡単に解決しない問題がある」レッドブル時代の元同僚でもあるヘルムート・マルコは、オーストリアのメディアに対してニューウェイと連絡を取っていることを明かした。「彼とは連絡を取っている」とマルコは語った。「彼はうまくいっていない」「このプロジェクトには簡単には解決しない問題がある」ニューウェイはアストンマーティンで、マシン設計と開発に加えてチーム代表の役割も担ってきたが、その兼務が負担になっているとみられている。本人も、チーム代表としての役割がAMR26の設計・開発作業から「少し気を散らしている」と認めている。そのなかで、ニューウェイの長期的な後任候補として名前が挙がっているのが、かつてレッドブルで共に働いたジョナサン・ウィートリーだ。先週、プラネットF1はウィートリーがニューウェイの第一候補になっていると報じ、その直後にウィートリーのアウディ離脱が正式に確認された。ニューウェイはホンダ側の問題を指摘一方でニューウェイは、ここまでの問題の一端についてホンダに言及している。シーズン開幕前、アストンマーティン側が日本のパワーユニット供給元に関する問題を把握したのは、昨年11月になってからだったという。「我々がそのことを本当に認識したのは、去年の11月ごろだった」とニューウェイは語った。「そのとき、ローレンス・ストロール、アンディ・コーウェル、そして私で東京に行って話し合いをした。もともとの目標出力にレース1までに到達できないのではないかという噂が出始めていたからだ」「その結果として分かったのは、彼らが再始動したときに、元のスタッフの多くが戻ってきていなかったということだった」ローレンス・ストロールはニューウェイの役割を擁護こうした憶測が広がるなか、アストンマーティン側はニューウェイの立場を明確にする姿勢を見せている。ローレンス・ストロールは、アストンマーティンのチーム代表の考え方は他チームとは異なると強調した。「我々のチームにおけるエイドリアン・ニューウェイの役割をめぐる現在の憶測について、この場を借りて事実関係を明確にしておきたい」とローレンス・ストロールは述べた。「エグゼクティブ・チェアマン兼筆頭株主として、私はエイドリアン・ニューウェイが私のパートナーであり、重要な株主でもあることを改めて強調したい」「彼はAMRのマネージング・テクニカル・パートナーであり、我々は会社の成功という共通のビジョンに基づいた真のパートナーシップを築いている」「我々はここで異なるやり方をしている。現在、他チームで見られるような伝統的なチーム代表の役割を採用していないが、それは意図したものだ」「スポーツ史上もっとも成功したエンジニアとして、エイドリアンの主な焦点は戦略的かつ技術的なリーダーシップにある。そこは彼がもっとも力を発揮する分野だ」「彼は、キャンパスでもトラックサイドでもビジネスのあらゆる面を遂行するため、高度なスキルを持つシニア・リーダーシップ・チームに支えられている」「我々には他チームの上級幹部からアストンマーティン・アラムコに加わりたいという打診が定期的にあるが、我々の方針に従い、噂や憶測についてコメントはしない」アストンマーティンは、ニューウェイを技術と戦略の中核に据える独自体制を維持する姿勢を示している。ただ、成績不振が続くなかで、現場運営を誰が担うのかという点は今後も大きなテーマであり続けそうだ。レッドブルも苦戦 マルコは巻き返しに自信一方でマルコは、レッドブルの苦しいシーズン序盤についても言及した。初の自社製パワーユニットを搭載するRB22はドライバビリティと信頼性に課題を抱えており、中国GPではマックス・フェルスタッペンがリタイアを喫している。フェルスタッペンはここまで2戦でわずか8ポイントにとどまり、ランキング8位と出遅れているが、マルコは巻き返しに自信を見せた。「レッドブルは迅速かつ効果的に挽回できるチームとして知られている」とマルコは語った。「だから、まだ何もかも可能だ」「4月の2レースが中止になったのは良いことだ。その分、開発のための時間が増える」アストンマーティンとレッドブル、いずれも新レギュレーション下で苦戦を強いられているが、その対応力と開発スピードが今後の勢力図を大きく左右することになりそうだ。
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