アストンマーティンF1のエイドリアン・ニューウェイは、チーム代表としての役割が2026年マシン「AMR26」の設計・開発業務にとって「少し」気を取られるものになっていると認めた。その発言が出たのは、アウディF1がジョナサン・ウィートリーの退任を発表し、ニューウェイの後任としてアストンマーティンに加わる流れが一段と現実味を帯びたタイミングだった。
ニューウェイは昨年3月、マネージング・テクニカル・パートナー兼チーム株主としてアストンマーティンに加わった。さらに2025年シーズン終盤にはチーム代表にも就任し、これがニューウェイにとってF1チーム運営の最前線に立つ最初の機会となった。ただ、ここ数か月の発言では、この昇格があくまで暫定的な色合いを持つことを繰り返し示唆してきた。昨年のカタールGPでも、新たな役割が自身の開発業務を損なわないようにしたい考えを明かしていた。ウィートリーの加入が現実味PlanetF1.comは水曜日、ニューウェイがアストンマーティンの新たなチーム代表探しを主導しており、その最有力候補としてアウディF1のジョナサン・ウィートリーが浮上していると報じていた。その後、アウディF1は金曜日にウィートリーの退任を発表し、アストンマーティン移籍への道が開かれた格好となった。ニューウェイとウィートリーは、かつてレッドブルで共闘した間柄でもある。セバスチャン・ベッテルやマックス・フェルスタッペンとともに黄金期を築いた後、ふたりはそろって2024年にミルトンキーンズを去った。PlanetF1.comによると、アストンマーティンの新代表選びにおいて、ウィートリーのスキルセットと人柄がニューウェイに強く評価されていたという。元F1メカニックであり、レッドブルでは長年スポーティングディレクターを務めたウィートリーは、優れた組織運営能力で知られる人物だ。特にピットクルーを高水準に引き上げた功績で広く知られている。また、2024年に複数のミスがあったチームに加入した後、ザウバーのピットストップ作業は明確に改善された。さらにチームは、2025年イギリスGPでニコ・ヒュルケンベルグが3位に入り、13年ぶりの表彰台も記録している。ニューウェイ「少し気を取られている」ニューウェイは最近のオーストラリアGPで、チーム代表就任以降、その役割が自分の「本来の仕事」から「少し」気を取らせていると認めた。開発とマシン性能向上に自分が望むだけの時間を割けているかと問われたニューウェイは、PlanetF1.comを含むメディアに次のように語った。「そうしようとはしている」とニューウェイは語った。「そのために、私は非常に才能のある上級部門責任者たちに頼っている」「新しい人事担当も加わった。彼女は非常に優秀になるはずだ。まだ就任して1週間だが、すぐに状況を把握している」「エンリコ・カルディレという非常に才能あるCTOもいる。COOのポール・フィールドも非常に経験豊富で、チームに多くをもたらしてくれている」「そうした重要な人々、そしてロバート・ヨーワートのような他のメンバーにも頼ることで、私は自分の時間を非常に効率的に使えている」「だから実際、エンジニアリング面では、エンリコと一緒に取り組むうえで、以前レッドブルでやっていた時ほど多くの時間を割く必要はない。いわば文化的なコーチングや、何と呼ぶにせよ、正しい環境や働き方を根づかせるための仕事だ」「もちろん、それはレッドブルでも同じだった」「初期段階ではかなりの労力が必要だった。だが組織が成熟してくると、より自律的に回るようになる」「AMRの現状を見ると、私がレッドブルで最初に働き始めた頃と似た課題がある。働き方、コミュニケーション、縦割り、我々がよく知っていて、何とか打破しようとしているあらゆることだ」「私がAMRで見ている人材、スタッフは、本当に、本当に才能のある集団だと思う。ただ、彼らが以前よりもずっと良い形で、お互いに連携しながら働けるようにする必要があっただけだ」「それは今、かなり進んでいる。正しい方向にしっかり向かっている。もちろん、まだやるべき仕事はある」「では、それが私の本来の仕事、つまり皆と一緒に、あるいは自分ひとりでも、アイデアや開発の方向性などを考え出す仕事の妨げになっていると感じるかと問われれば、少しはそうだ」「現時点で特に大きな気を取られる要因になっているのは、ホンダを支援するために我々が注いでいる作業だ」「だが全体としては、上級マネジメントの計画、あるいは体制が整ってすべてが落ち着けば、そのことを心配はしていない」レッドブル時代の延長線上にある役割ニューウェイはまた、自身の現在の立場について、レッドブル時代の仕事を会社全体へ広げたものだと説明している。「チーム代表という肩書について言えば、たとえばレッドブルでの私の働き方との違いは、レッドブルでは非常に似た役割を、エンジニアリング部門に限定して担っていたという点だ」「今の役割では、それが会社全体に及ぶ。そういう意味では、より大きな役割だ」「だが多くの面で、これは私が長年やってきたことの延長線上にある」ローレンス・ストロールが火消し一方、アストンマーティンのローレンス・ストロールは金曜日、アウディがウィートリーの退任を認めた直後、ニューウェイへの信頼を改めて強調した。PlanetF1.comに対してアストンマーティンを通じて出した声明の中で、ストロールは次のように述べている。「我々のチームにおけるエイドリアン・ニューウェイの役割を巡って現在さまざまな憶測が出ているので、この機会に事実関係を明確にしておきたい」とストロールは述べた。「エグゼクティブ・チェアマンであり支配株主として、エイドリアン・ニューウェイが私のパートナーであり、重要な株主でもあることを改めて確認したい」「彼はAMRのマネージング・テクニカル・パートナーであり、我々は会社の成功という共通のビジョンに基づいた本当のパートナーシップを築いている」「我々はここで物事を違うやり方で進めている。そして、他チームで見られるような伝統的なチーム代表の役割を現在採用していないのは、意図したものだ」「スポーツの歴史上もっとも成功したエンジニアとして、エイドリアンの第一の焦点は、彼が最も力を発揮する戦略面と技術面のリーダーシップにある」「彼は、キャンパスでもサーキットでも、事業のあらゆる側面を遂行するための非常に有能なシニア・リーダーシップ・チームに支えられている」「我々には他チームの上級幹部たちからアストン...