2026年F1開幕戦オーストラリアGPを前に、アストンマーティンとホンダのパワーユニットを巡る問題が深刻化するなか、F1最高経営責任者(CEO)のステファノ・ドメニカリがチーム内部の“責任転嫁”に警鐘を鳴らした。振動問題やバッテリー不足などにより、アストンマーティンはマシンを限界までプッシュできない状況にあり、予選で107%ルールを満たせない可能性すら指摘されている。
エイドリアン・ニューウェイが複数レースの欠場を望んでいるとの報道まで浮上し、チームの危機的状況が伝えられている。ドメニカリ「指差し合いは受け入れられない」メルボルンのアルバート・パークでF1のCEOステファノ・ドメニカリに取材したマーティン・ブランドルは、アストンマーティンの状況を「危機的」と表現した。F1チームがレースに出場できないほどの状況に陥るのは、2015年開幕戦でのマノー・マルシャ以来13年ぶりとなる可能性もある。ドメニカリは、今回の問題の深刻さに驚きを隠さなかった。「嘘は言いたくない。私はこの状況に驚いた」「私の経験から言って、唯一受け入れられないことがある。それは指差し合いだ」ドメニカリはまた、アストンマーティンが危機を乗り越えるためにはチームとしての団結が不可欠だと強調した。「我々はチームスポーツだ」「できるだけ早く前向きに状況に対応する唯一の方法は、協力して取り組むことだ」ホンダへの批判と“責任文化”の懸念一部の報道では、アストンマーティン内部で“有害な責任転嫁文化”が生まれつつあるとも指摘されている。メルボルンでのインタビューでは、エイドリアン・ニューウェイとフェルナンド・アロンソが、現状を打開する責任はホンダ側にあると示唆する発言をしている。ニューウェイは、ホンダのパワーユニットについて、稼働可能なバッテリーが残り2個しかないことも明らかにしており、チームの参加自体が危ぶまれる状況となっている。アロンソとストロールの“親指サイン”F1中継番組では、パドックでのフェルナンド・アロンソとチームオーナーのローレンス・ストロールのやり取りも紹介された。司会のサイモン・レイゼンビーによると、ストロールがシーズン初日の感触を尋ねた際、アロンソは明確な“親指下げ”で応じたという。「それは彼が少し前にフェルナンドとやり取りしていた場面だった」「親指を上げるか、下げるか? 彼ははっきりと親指を下げていた」ニューウェイの設計にも疑問の声一方、元ハースF1チーム代表のギュンター・シュタイナーは、ニューウェイ自身にも一定の責任がある可能性を指摘している。シュタイナーは、アストンマーティンの極端なマシン設計がオーバーヒートの問題を引き起こした可能性があると示唆した。今回の状況は、2015年にマクラーレンと再提携したホンダの苦境を思い起こさせる。当時の初年度は大きな失敗となり、その後3年間にわたり苦戦が続いた末、2018年を前に両者は袂を分かった。Source: F1 OVERSTEER
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