2021年F1アブダビGPで使用されたアストンマーティンのセーフティカーが、市場に出品された。対象は2021年から2023年にかけてF1でセーフティカーを務めたアストンマーティン・ヴァンテージで、販売価格は59万9,990ポンド(約1億2,500万円)とされている。当該車両はF1のセーフティカードライバーであるベルント・マイランダーがドライブし、F1のみならずF2やF3などのサポートカテゴリーでも使用された1台だ。
販売車両は車台番号「SC02(VIN N00045)」で、2021年から2023年にかけて20戦のグランプリに登場。テスト走行やレース出動を含め、合計4,280kmを走破したという。販売はシルバーストンを拠点とするチーム経由で行われ、フェルナンド・アロンソとランス・ストロールのサインが入っていることも明かされている。このSC02は、物議を醸した2021年F1アブダビGPでも使用された。レース終盤、ニコラス・ラティフィのクラッシュによりセーフティカーが導入。当初はそのままセーフティカー先導でレース終了とみられていた。しかし当時のレースディレクターであるマイケル・マシが、ルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンの間にいた周回遅れ車両のみ周回を回復させる判断を下し、レースは再開。新品タイヤを装着していたフェルスタッペンがハミルトンをオーバーテイクし、初のワールドチャンピオンを獲得した。アストンマーティンは2025年シーズン終了をもってF1公式セーフティカーおよびメディカルカーの供給契約を終了。2026年以降はメルセデスが再び独占供給を担う体制となっている。アストンマーティンは声明で次のように述べた。「F1へのブランド復帰を強調する役割を果たせたことに感謝している。過去5年間にわたり、この重要な役割を担い成功を収めたパートナーシップに誇りを持っている」今後もF1のセーフティカーはメルセデスAMG GTブラックシリーズが務め、メディカルカーはメルセデスAMG GT 63 S 4MATIC+が担当する。メルセデスAMGモータースポーツ責任者のクリストフ・ザゲミュラーは次のように語っている。「安全は我々のブランドと製品にとって絶対的に中核となる価値だ。1996年からFIA公式のセーフティカーとメディカルカーを供給してきた」「2026年シーズンから、FIA F1オフィシャルカーはすべてのイベントで再びスリーポインテッドスターを掲げる。モータースポーツ最高峰カテゴリーの安全性に引き続き積極的に貢献していく」「メルセデスAMGにとってF1は単なるスポーツの舞台ではない。極限状態の中で、我々の車両のパフォーマンス、信頼性、安全性が可視化される場でもある」
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