アストンマーティンF1チームは、テレビ局による報道内容に不満を示した。元F1ドライバーのラルフ・シューマッハが主要コメンテーターを務めるSkyドイツの報道が、F1チームの怒りを買った。Crash.netの取材によれば、アストンマーティンはSkyドイツをボイコットするまでには至らなかったものの、その報道における「バランスとトーンの改善」を求める姿勢を見せたという。
アストンマーティンはハンガリーGPでSkyドイツの要請したフェルナンド・アロンソおよびランス・ストロールの単独インタビューを拒否した。とはいえ、ハンガリーGP期間中のメディア公開セッションやTVペンエリアにおいては、Skyドイツも他メディア同様にアロンソおよびストロールにアクセスすることは可能だった。Skyドイツ側も一部報道が「厳しすぎた」と認めたとされており、アストンマーティンとの和解は進行中とみられている。元F1ドライバーであるシューマッハは、辛口のコメントでしばしば波紋を呼んでいる。最近では、F1イギリスGPでストロールがマシンに不満を爆発させた件について、シューマッハがこれを公然と批判した。また別件として、シューマッハはマックス・フェルスタッペンとメルセデス代表のトト・ヴォルフがサルデーニャ島で極秘会談を行ったという噂を流布した人物でもある。この発言を受け、鋭い観察眼を持つF1ファンがフェルスタッペンとヴォルフのヨットの動向を追跡し、同じ場所にいたことを突き止めた。これにはマーティン・ブランドルも、「フェルスタッペンとヴォルフはモナコを拠点にしているのだから、話したければ通りを渡るだけで済む」と、熱狂的なファンに対して冷静になるよう呼びかけた。一方で、アストンマーティンはSkyドイツおよびシューマッハを“拒絶”した週末に、今季最高の成績を収めた。これは、ベルギーGPでの悲惨な結果からわずか数日後のことだった。ハンガリーではアロンソが5位、ストロールが7位でフィニッシュしている。アストンマーティンは当然ながら、2026年に始まるF1新規則に向けた開発に注力していくことになるだろう。この新レギュレーションは、勢力図を一変させる可能性を秘めている。