アストンマーティンはすでに、F1プロジェクトにおける最大の変化のひとつに取り組んでいる。ホンダのおかげで、カスタマーチームから独自のエンジンを持つようになる。アストンマーティンのF1パフォーマンスディレクターであるトム・マッカローは、チームがホンダのような自動車メーカーと仕事をすることが何を意味するのか、メルセデスのカスタマーチームとしてやってきたこととはかけ離れた作業方法の変化をすでに肌で感じている。
新テクニカルレギュレーションと新パワーユニット規定が施行される2026年シーズンから、アストンマーティンとホンダはパートナーシップを組むことになる。アストンマーティンとホンダのプロジェクトがサーキットで現実のものとなるまでには、まだ1シーズンはあるが、 トム・マッカローは 、彼らが丸1年間協力してきたことを明かし、その経過を説明した。「ホンダとはもう12カ月も一緒に仕事をしている。レギュレーションの変更は非常に大きく、反復的なプロセスだ。サクラでもシルバーストーンでも、バーチャルなミーティングではなく、対面でのミーティングが増えている。シミュレーションからデザインに至るまで、非常に緊密に協力し合っている分野がたくさんある」とマッカローは語った。しかし、アストンマーティンはカスタマーチームから、自社のマシン専用に作成され適応されたエンジンを搭載したチームになると、何が変わったのだろう? 英国人エンジニアは、ホンダの仕事のやり方と野心はチームの手本にもなり得るため、これがあらゆる面で前進であることを非常に明確にしている。「基本的に、これは我々にとって新しいチャンスであり、本当に興味深いものだ。彼らはとても野心的で、この早い段階で一緒に仕事をするのはとても楽しい。簡単だ。たくさん話ができる」「商業的な部分は、今後1年半の間に、すべての重要な決定を下すときにやってくるだろう。すべては計画通りに進んでいる。今は現実味を帯びている」とトム・マッカローは締めくくった。ホンダエンジンとアラムコからの先進燃料の導入に加え、アストンマーティンはグリッド最前線の有力候補の1つとして2026年シーズンをスタートするための基礎を、新しい風洞、新しいシミュレーター、新しいシステムで築いている。最先端のテクノロジーを備えた工場とフェルナンド・アロンソのようなドライバーがいる。彼は年齢にもかかわらず、競争力のある車であらゆるものと誰に対しても戦えることを示している。数か月以内に答えが出るだろう。