アストンマーティンのチーム代表であるマイク・クラックは、今年の不振にもかかわらず、チームに「完全なる破壊モード」に突入しないよう促している。2023年に8回の表彰台を獲得し、コンストラクターズ選手権でトップ4入りを争うなど好調だったアストンマーティンだが、18レースを終えた時点での最高成績はフェルナンド・アロンソのサウジアラビアでの5位だった。
AMR24の開発は難航し、特にアロンソはアップグレードの必要性を強く訴え、その話題になるとクラックやチーフエンジニアのトム・マクローに質問を向けることも多かった。しかし、アゼルバイジャンGPとシンガポールGPでは、アロンソがそれぞれ6位と8位でフィニッシュし、いわゆる「Bクラスの勝者」として浮上したことで、チームに一定の安堵感がもたらされた。クラックは、トップチームのポイント獲得率を例に挙げ、チームの改善を促した。「最悪なコメントは、『我々はベスト・オブ・ザ・レストだ』というものだが、完全な破壊モードに入るべきではない」とクラックは含むメディアに語った。「我々が蓄積しているポジティブな結果が、改善の余地があることや、望む位置にいないという事実を覆い隠してしまわないようにしなければならない」「それはチームとして非常に重要だ。なぜなら、外部から見ると、我々は得点を重ねているように見えるが、我々より上位の4チームは常に我々の3倍から4倍以上のポイントを獲得している。そして、それが最終的に目にする結果だ」「ピットレーンでは、あるチームを除いて、誰もがアップグレードを施したり、一部を取り外したり、以前の仕様に戻したりしている」「それは容易なことではないし、我々も別の立場にいたいと思っているが、そうはなっていない。我々よりも他の方が物事を素早く理解している」「我々は自己批判的にならなければならないし、このような結果によって、我々が望むような位置にいないという事実を隠してはならない」