アストンマーティンF1チームのパフォーマンスディレクターであるトム・マッカローは、昨年と今年の日本グランプリではレギュレーションとタイヤが一貫しているため、ライバルとの比較において「正しい読み」ができると考えている。鈴鹿サーキットでの開催はF1カレンダーの通常の秋枠から前倒しされ、2つのレースの間隔がわずか6カ月しかないため、チームにとっては2024年F1マシンを昨シーズン終盤に走ったパッケージと比較する最初のチャンスでもある。
空力レギュレーションとタイヤコンパウンドは前回の鈴鹿から変更されていないため、2レース間のデータを見ることで「度肝を抜かれる」可能性があるとマッカローは感じている。日本グランプリは興味深い演習になるかと問われたマッカローは「去年も今年も空力レギュレーションが安定している」とコメント。「データを見ると時々驚くべきことがあるが、その後は『ああ、タイヤの違いだ』と言うだろう。明らかにそれは路面温度と風に関係している。たくさんの要因がある」マッカローは、これらの外部要因が昨年の日本GPと一致していれば、それが公正なバロメーターになることを認めた。さらに「日本は非常に興味深いものになるだろう。なぜなら、タイヤ、コンパウンド、構造、空力規定が全く同じだからだ。天気が同じ、路面温度が同じ、風が同じなら、我々がどの位置にいるのかを正確に読み取る必要がある」と付け加えた。その考えはマッカロー氏だけではなく、フェラーリの上級エンジニアであるジョック・クリアやマクラーレンのチーム代表であるアンドレア・ステラも同様の意見を表明している。「正直に言うと、今年のカレンダーは4レース後にはかなり良いアイデアが得られると思う」とクリアは語った。「そこには日本があり、クルマを計測するにはとんでもないサーキットだ。ある意味で、いろいろなことがわかるだろう」。ステラは「日本でのテストはとても興味深い」と付け加えた上で、昨シーズンのこの有名なトラックでのマクラーレンの競争力を指摘した。