アストンマーティンF1チームは、2022年F1マシンの重量問題に対処するためにAMR22から“350g”の塗料をこすり落とした。新世代の2022年F1マシンは、18インチタイヤへの移行や安全性を向上させるためのシャシー構造の変更によって昨年よりも重くなっており、最低重量は46kg増加して798kgへと変更になった。
しかし、アルファロメオF1チームを除くすべてのチームがその最低重量に達するのに苦労していると言われ、10kgも重いと言われている。もちろん、それはラップタイムに大きな影響を与えるため、アストンマーティンF1チームは“350g”の軽量化を実現するためにARM22のパーツから塗料を剥がした。「重量は大きな問題です」とアストンマーティンF1チームの最高技術責任者を務めるアンドリュー・グリーンは説明した。「これらの車は規制により重いので、規制の重量まで下げるのは挑戦だ」「我々は車全体を前から後ろまでくまなく調べ、可能な限りペイントを剥がした」「合計で約350g節約できたと思う」しかし、それはミッドフィールドだけの問題ではない。昨年のドライバーズチャンピオンシップの勝者であるレッドブル・レーシングも苦戦いしている。レッドブル・レーシングは最低重量の増加を要求しており、Auto Motor und Sportは、RB18が「大幅に太りすぎ」であり、チーム代表のクリスチャン・ホーナーが最低重要を20kg増やすことを望んだと報道。その結果、FIA(国際自動車連盟)は、当初の795kgから3kg増加することでチームと合意した。レッドブル・レーシングのチーフエンジニアであるポール・モナハンは、たとえ最小重量に達したとしても、チャンピオンシップの初期段階でアップグレードを投入すると、車がそれを超える可能性があると懸念している。「これらの車を重量制限以下にするのは難しい」とポール・モナハンは語った。「それから、特にこの初期段階おいて、車が進化するほど、最低重量は忍び寄りがちだ」「そこから、重量を元に戻すには、軽量化の努力が必要だ」「誰もが同じ戦いをしている。我々が他のすべての人と比較して立っている位置では、FIAに尋ねる必要があるだろう。だが、それは良い戦いだ」