アストンマーティンF1チームの最高技術責任者を務めるアンドリュー・グリーンは、ポーパシング(ポーポイズ現象)を修正するために行った変更によって1周あたり約0.75秒が犠牲になっていると語る。2022年F1開幕戦バーレーングランプリで、アストンマーティンF1チームは、ランス・ストロールが12位、ニコ・ヒュルケンベルグが17位でフィニッシュ。マクラーレンと並んで2022年の大きな失望のひとつだった。
ラルフ・シューマッハは、アストンマーティンAMR22を“災害”と表現し、ランス・ストロールは、チームは改善を試みる“学習曲線”にいると認めている。「チームは脈絡を失っっている」とラルフ・シューマッハはドイツのテレビでAvDMotor&Sport Magazinに語った。「彼らはあまりにも早く達成したいと考えているが、それはF1ではうまくいかない。たくさんの人とたくさんのお金を鍋に入れて、軽くかき混ぜただけで何か良いことが起こるわけがない」「チームはブルドーザーのアプローチを取りたかったが、それはトヨタでうまくいかなかったことだ」アストンマーティンF1チームのAMR22はポーパシングに本当に苦労しており、最高技術責任者のアンドリュー・グリーンは、問題を修正することで、1周あたり0.75秒近くが犠牲になっていると認める。「我々がポーパシングを解決したいと思っている方法での解決からまだかけ離れていると言える」とアンドリュー・グリーンは語った。「ポーパシングなしで走れるようにするために、車とセットアップにかなりの妥協をしなければならなかった。しかし、実際にいくつかのことを試した。テストでもいくつかのことを試したが、順調に進んでいる」「現在、我々が今いるところから、それが原因で0.5秒以上、おそらく0.75秒近くを失っていると思う。それくらいの領域だ」アストンマーティンF1チームの2人のドライバーはバーレーンでの予選でQ1でノックアウトとなったが、0.75秒速かったとしたら、Q3は難しいとしても、Q2に到達できていただろう。アンドリュー・グリーンは、空力とメカニカルの両方の問題に取り組んでいるが、完全に解決するには時間がかかる可能性があることを示唆した。「両方だ、2つを両立させる必要がある」とアンドリュー・グリーンは語った。「空力現象だ。我々はそれがどこから来ているのか、そして何をすべきかを分かっているが、問題を解決するためにはかなり複雑な空力変化が伴う。そのため、少し時間がかかる」「パッチを適用して、その一部を取り除くことができるが、すべてを適切に行うには、空力を少しやり直す必要がある」「必要なパフォーマンスを提供し、それに伴う空力安定性を提供するソリューションが完成するまでにはまだ数レースかかると思う」「両立が難しい状況だ。車のパフォーマンスを落として、ポーパシングを取り除くことはできるが、それは本当に良くない。したがって、両方を試して両立させる必要がある。そして、それが我々が今後イベントを目指していることだ「今後のイベントに向けて準備を進めていく。しかし、我々が実際にそれを乗り越えて、実際にパフォーマンスを発揮するものを手に入れるまでには、数レースになると思う」
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