GM/キャデラックは、2026年のF1参戦にむけてフェラーリ製エンジンの供給と、アメリカ人ドライバーのコルトン・ハータの起用を視野に入れていることをマリオ・アンドレッティが明らかにした。アンドレッティの息子マイケル・アンドレッティは、かねてよりF1参戦を目指していたが、反対意見が相次いでいた。
アンドレッティの事業から身を引いた後、新たな大株主であるダン・トウリスとゼネラルモーターズ(GM)がプロジェクトを引き継いだことで、月曜日にはF1がその入札を快く受け入れた。GPは2026年にグリッドに加わる際にキャデラックの名称を使用し、2028年には独自のパワーユニットを持つ予定だが、それまではフェラーリがアメリカの新興F1チームを後押しすることになりそうだ。「まさにその話が進行中だ」と、マリオ・アンドレッティはNBCニュースに明かした。「まだ確定ではないが、それが目的だ。そして、それが最優先事項だ」アンドレッティは、チームは他のサプライヤーとは話を進めていないとも付け加えた。フェラーリは、もちろん、ワークスチームのために独自のパワーユニットとギアボックスを製造しており、さらに、ハースとザウバーにもエンジンを供給している。ザウバーは2026年に独自のパワーユニットを搭載してアウディのワークスチームに転身するため、キャデラックはフェラーリのカスタマーラインナップにおいてスイスを拠点とするチームの代わりを務めることができる。さらに、GP/キャデラックF1プロジェクトのディレクターを務めるマリオ・アンドレッティは、1971年、72年、82年にスクーデリアのドライバーとしてF1でレースを戦った経験があり、フェラーリとは長い歴史がある。「フェラーリとの歴史、そしてフェラーリ氏との関係、すべてが非常に重要な役割を果たしている」とアンドレッティは語った。「ここには多くの理にかなった要因がある。最高の組み合わせになるだろう」とアンドレッティは語った。コルトン・ハータ、GM/キャデラックのF1ドライバー候補リストのトップにコルトン・ハータ、GP/キャデラックのF1ドライバー候補リストのトップにアンドレッティは、自身の役割の一部として、GMが「私の経験と見識を活用し、ドライバーや技術者の人材を選抜する」ことを明らかにした。ドライバーに関して言えば、コルトン・ハータは候補者リストの上位に位置するだろう。24歳のカリフォルニア出身のドライバーは、2020年よりアンドレッティのインディカーチームでレースをしており、2回の優勝と6回の表彰台を獲得した、これまでのキャリアで最高のシーズンを終えたばかりだ。コルトン・ハータは以前、F1でのドライブに近づいていた。2023年シーズンに向けてアルファタウリが彼の獲得に乗り出していたが、アメリカ人ドライバーは必要なFIAスーパーライセンスポイントを獲得していなかった。「ハータは間違いなく有力候補の一人だ」とマリオ・アンドレッティは語った。「我々は来シーズンは参戦しないのだから、選択肢は常に開けておくべきだと思う」コルトン・ハータをはじめ、2025年の失業ドライバーの長いリストには、ダニエル・リカルド、バルテリ・ボッタス、ケビン・マグヌッセン、周冠宇などが名を連ねており、彼らは間違いなくゼネラルモーターズの状況に注目しているだろう。