アンドレッティが計画を変更し、GMもしくはキャデラックの名前で2026年にF1参戦すると報じられている。ゼネラルモーターズ(GM)のF1参戦計画が新たな勢いを見せている。F1とメーカー間の協議は、2026年に11番目のチームとして参戦するという内容で、かなり進んだ段階にあると理解されている。
GMは、かねてよりF1への参入を目指してきたアメリカのモータースポーツ界の強豪、アンドレッティ・グローバルと提携している。アンドレッティによる2026年からのF1参戦の申し入れは、当初はFIA(国際自動車連盟)に受け入れられたものの、商業的な理由からF1自体に却下されていた。F1は却下の理由として、アンドレッティは中期的に競争力を維持できないため、シリーズに十分な価値をもたらさないだろうと判断した。アンドレッティはノーという答えを受け入れず、積極的なキャンペーンを展開したため、F1の経営陣の逆鱗に触れたと見られている。しかし、AP通信が最初に報じたように、アンドレッティが自身の名を冠したチームの代表を辞任したことで、組織の将来性のある入札に白紙の状態からスタートするチャンスが与えられたようだ。9月、アンドレッティはアンドレッティ・グローバルの経営権を、グループ1001のCEOであり、同グループの子会社であるゲインブリッジのスポンサーシップを通じてアンドレッティと最初に提携した、筆頭株主のダン・トウリスに譲渡した。木曜日にラスベガスグランプリのパドックでトウリスが目撃され、オートスポーツ誌は、同グループとGMによるエントリーの可能性を探る話し合いが行われたことを確認した。当初、F1はアンドレッティがワークスエンジンを供給するGMの体制が整う2028年にグリッドスロットへの再申請を試みる余地を残していた。しかし、関係筋は、現在の協議がGMの後援を受けたチームが早ければ2026年に参戦する可能性につながる可能性があると指摘している。当初、アンドレッティの入札と関連付けられていたキャデラックの名称で参戦する可能性もある。アンドレッティは、GMと提携することでF1グリッドでの地位を確保できると期待していたF1から拒絶されたにもかかわらず、アンドレッティ・グローバルはシルバーストーンの工場でF1プログラムの構築を継続し、チームは元F1の重鎮であるパット・シモンズを含む多数のスタッフを雇用していた。2026年にGMチームがシリーズに参入するとなると、リードタイムが短いことから、アンドレッティがすでにケルンのトヨタの風洞でモデルを走らせていたこともあり、既存のシルバーストーン・プロジェクトを引き継ぐ必要があるだろう。GMがアンドレッティのF1プロジェクトを引き継ぐと考えられている。また、GMは2028年以前にワークスエンジンを供給できる状態にはないため、参戦が認められた場合、最初の2シーズンはカスタマーエンジンを使用する契約を結ぶことになる。最も可能性が高い選択肢はフェラーリとホンダで、アンドレッティの以前のエンジンパートナーであるルノーは2026年のパワーユニットプロジェクトを断念している。ルノーの2026年エンジンIPをゼネラルモーターズ(GM)が引き継ぐのではないかという憶測もあったが、米国メーカーが独自のエンジンを開発・製造することが予想されている。木曜日の記者会見で、メルセデスチームのボスであるトト・ヴォルフは、ゼネラルモーターズがシリーズに参入することを歓迎するが、10の既存チームには発言権がないと指摘した。「もしチームが選手権に貢献できるのであれば、特にGMがチームオーナーとして参入する場合は話は別だ」とヴォルフは述べた。「そして、それが創造的である限り、つまり我々がこのスポーツの人気を高め、収益を伸ばすのであれば、どのチームも反対することはないだろう」「アンドレッティやアンドレッティ・グローバル、あるいはその他の名称の人物から、クリエイティブな部分についてのプレゼンテーションで、僕に一言でも話しかけてきた者はいない。でも、彼らはそうする必要はない。なぜなら、チームが決定するわけではないからだ。FIAとともに商業権を所有している彼らが決定する。我々には発言権がないのだ」オートスポーツ誌の取材に対し、F1はコメントを拒否した。F1のオーナーであるリバティメディアは現在、反競争的な理由でアンドレッティを拒否した件について、米国司法省による調査を受けている。
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