アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)は、F1ルーキーイヤー終盤でのグランプリ初勝利が「十分に達成可能だ」と自信を示した。鍵となるのは、サンパウロGPで示したような理想的なパフォーマンスウインドウに再びマシンを入れ込めるかどうかだという。アントネッリはサンパウロGP決勝で自身初の2位フィニッシュを記録。終盤にはマックス・フェルスタッペンの猛追を振り切り、ルーキーとしてキャリア最高の結果を手にした。
今季のメルセデスはここまで2勝しているが、いずれもジョージ・ラッセルが挙げたものだ。「シーズン中に初優勝、十分可能」シーズン終盤に勝利を狙えるかと問われたアントネッリは、Sky F1に次のように語った。「もちろん、最後のもう一歩を踏み出す必要がある。シーズンが終わるまでに初勝利を挙げられたら本当に素晴らしいと思う」「簡単ではないことは分かっているけど、今の流れを維持して、マシンから最大限を引き出すことができれば、十分に達成可能だと感じている」メルセデスは次戦ラスベガスで“要注意チーム”として名前が挙がっており、低温コンディションが同チームに有利に働くとの見方が強い。「コンストラクターズ2位死守へ」サンパウロGP後、メルセデスはコンストラクターズ選手権2位に浮上。アントネッリはチームに向けて、気を緩めず戦い続けることの重要性を語った。「ブラジルではパフォーマンスを最大化できた。あれ以上のことは望めなかった」「コンストラクターズでは多くのポイントを稼げた。だから、僕たちはこのレベルを維持して戦う必要がある」アントネッリはルーキーながら既に2度の表彰台を獲得しており、メルセデスのマシン特性とコース相性次第では、シーズン終了までに初優勝を掴む可能性も十分に見えてきている。