アルピーヌF1でのフランコ・コラピントの将来をめぐる「噂」について質問を受けたフラビオ・ブリアトーレが、記者に激しく反発した。ジャック・ドゥーハンが降格され、代わってフランコ・コラピントが起用されたことを発表した公式声明では、このアルゼンチン人ルーキーが「5戦のみ」出場する契約だとされていた。
だが、チームのエグゼクティブアドバイザーであるブリアトーレは、この5戦限定という記述を否定。ただし、コラピントのこれまでの走りには「不満が残る」と認めた。そうした経緯もあり、『La Voz del Interior』紙の記者が、21歳ドライバーの今後に関する「噂」についてブリアトーレに質問した。「何の噂だ?」と、75歳のブリアトーレは食ってかかった。記者が「コラピントはまだ評価段階にあるようだという話です」と補足すると、ブリアトーレはこう言い切った。「噂なんてないと思う」「チームはフランコに満足している、それだけだ。彼はチームの一員だ。何を言っているのか、私にはわからない」しかし、一部ではブリアトーレが現在のアルピーヌのドライバー体制について語る際、しばしばリザーブドライバーのポール・アーロンにも言及している点に注目が集まっている。ミック・シューマッハがルノー傘下のこのチームと結びつけられているという報道もある。「問題は、マスコミがくだらないことばかり書くことだ」とブリアトーレはさらに語気を強めた。「それは君たちのせいであって、私たちのせいじゃない」「こういう話は全部アルゼンチンから出てきてる。『フランコがこうした、フランコがああした』と、君たちが言い続けてるだけだ」「実際のところ、そんなことを続けていたら、フランコのためにならない。もし君が本当にプロフェッショナルで、彼のためを思うなら、彼を支えるべきだ。追い詰めるんじゃない」前述の公式声明によれば、オーストリアGPがコラピントにとってアルピーヌでの最後のレースになる可能性がある。イモラから数えて5戦目となるからだ。この点について問われたブリアトーレは、次のように返答した。「さっきも言っただろう――締め切りがあるのは君たちだけだ」「私たちはフランコを支えなければならない。彼は若くて、アルゼンチンにとって素晴らしい資産で、いい走りをしている。彼を支えるべきなんだ。そしてアルゼンチンでも同じように支えてほしい」「噂なんか忘れろ。もし噂があるなら、私に聞け」