アルピーヌは、2024年にF1エンジンのパフォーマンス不足を克服したいと考えている。F1におけるパワーユニットのパフォーマンス面は現在凍結されており、ルノー傘下のアルピーヌは今年、他チームに追いつくための許可を得ようとしたが却下された。
アルピーヌF1チームはその不足分(20~30馬力程度と見られる)を空力コンフィギュレーションで補おうとしたが、副チーム代表のブルーノ・ファミンは「我々は常にエンジンパフォーマンスと空力パフォーマンスのコンフリクトに直面していた」とAuto Motor und Sportに語った。「エンジンにパワーを与えれば与えるほど、エアロダイナミクスは悪化した」ファミンは、問題はエンジンそのものではなく、エネルギー回収や電気システムにあると語った。「競合他社よりも回収できるエネルギーが少ないため、発電する電力も少なくなる」とファミンは認める。そして良いニュースは、その一部はソフトウェアのアップグレードで修正できることだ。「エネルギー管理ソフトを改良することは可能だ」とファミンは語った。「馬力を上げることはできないが、より良いドライビング特性を得ることができる」しかし、アルピーヌの問題はエンジンパフォーマンスだけではなかった。エンストンに本拠を置くこのチームは、経営陣とオーナーシップの入れ替えにも悩まされており、シーズン中に大きなマシンアップグレードを行ったのはわずか3回だった。「シーズンが進むにつれて、空力的にライバルたちに追い抜かれていった」とファミンも認めている。アルピーヌF1チームのテクニカルディレクターのマット・ハーマンは「我々のシャシーはボリュームがありすぎる。フロアのアップグレードも考えていたが、それをフルに活用するには新しいシャシーが必要だった」と説明する。その新しいシャシーは、新しいトランスミッションとサスペンションを搭載して2024年に登場する予定だ。ピエール・ガスリーは、それを楽しみにしていることを認めている。「多くのポイントを獲得できなければ、シーズンに満足していると言うのは難しい」とガスリーはASに語った。「パフォーマンスの面では少し残念だった。個人的には、自分が踏み出した一歩に満足しているけれどね」「新しいチームに加わって、学ぶことがたくさんあったし、毎週末、クルマからすべてを引き出そうという目標は達成できたと思う。ただ、もっといいポジションで戦えていればと思けどね。チームとしてはうまくいっていると感じている」
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