ルノー・グループは経営体制の再編成を発表し、ローラン・ロッシの後任としてフィリップ・クリーフがアルピーヌCEOに就任した。フィリップ・クリーフはミシュランやフィアット・グループなどでモータースポーツ部門の豊富な経験を積んできた。2016年にはフェラーリのエンジニアリング・ディレクターに任命され、今年2月にアルピーヌのエンジニアリング・プロダクトパフォーマンス担当副社長として入社した。
ルノーによると、ローラン・ロッシは今後、「グループの変革に関連する特別プロジェクトに集中する」という。ルノー・グループのルカ・デ・メオ最高経営責任者(CEO)は「この2年間、アルピーヌを率いたローランの揺るぎないコミットメントに感謝したい」と述べた。「ローランは、ブランドのために明確かつ野心的な戦略を打ち出した。彼は、アルピーヌを長期的な目標を達成するための最良のポジションに立たせた」「アルピーヌは今、発展の新たな段階に入り、未来のブランドとなる準備が整っている」「フィリップは、業界での長い経験、優れた技術的知識、そして来年から始まるブランドの新車の発売など、私たちのプロジェクトの成功の鍵となるリーダーシップの資質を兼ね備えている」「私はフィリップと彼のチームがアルピーヌを新たな高みに引き上げることを全面的に信頼している」アルピーヌのCEOに就任したフィリップ・クリーフ2021年、ローラン・ロッシはアルピーヌF1チームが2024年シーズンまでに表彰台をコンスタントに狙えるようになるための『100レースプロジェク』の概要を説明した。2022年シーズンは好調で、アルピーヌF1チームはコンストラクターズ選手権でライバルのマクラーレンを抑えて4位に入った。しかし、ロッシは今年初め、2023年シーズン序盤のアルピーヌF1チームのパフォーマンスを「アマチュア的」と酷評し、率直に批判した。最近、アルピーヌはF1エンジンチーフのブルーノ・ファミンをアルピーヌ・モータースポーツ担当副社長に昇格させるなど、上級組織の変更を行っている。
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