アルピーヌF1チームの代表を務めるオトマー・サフナウアーは、最新のルノーのF1エンジンが2022年グリッドで最高のエンジンの10馬力以内にあると信じている。昨年までのアルピーヌF1チームにとって、ルノーのF1パワーユニットのパフォーマンス不足はハンディキャップとなっていたが、今シーズンに向けてヴィリー=シャティヨンにあるルノーのF1パワートレイン部門は、初採用となるスプリット・ターボ方式のレイアウトへの移行を含む主要なアップグレードを導入した。
オトマー・サフナウアーは、ルノーのF1エンジン部門がギャップを埋めるのに「素晴らしい仕事」をしたと語る。「我々はパワーユニットで一歩踏み出したと思う」とオトマー・サフナウアーは語った。「おそらく我々はベストの10馬力以内にあり、その中間のどこかにいる」「ヴィリーは素晴らしい仕事をしたと思う。そして、今、車を開発し続けるのは我々次第だ」F1エンジンは、2025年の終わりまで開発が凍結される。一部のパワーユニットコンポ―ネントは先月の時点ですでに凍結されており、他の要素は9月に凍結される。そのため、ルノーのF1エンジンが強力なフォームを示したことは重要となる。「これにより、パワーユニットチームと緊密に連携して、シャシーのアーキテクチャを変更することでいくつかの改善を行うことができる」「他にもいくつかの自由がある。しかし、将来に向けて、シャシーで改善しなければならないことに焦点を当てることもできる」パフォーマンスは向上したが、アルピーヌF1チームは初期のレースでいくつかのF1エンジンの問題に苦しんだ。フェルナンド・アロンソがバーレーンで走らせていたエンジンは、ヴィリーに送り返され、その後、プールに戻されたが、ウォーターポンプの故障がオーバーヒートを引き起こしたサウジアラビアで使用していたエンジンは失うことになった。バーレーンで使用したユニットについてオトマー・サフナウアーは「ダイナモでいくつかのことをテストしたのは単なる予防的な変更であり、問題なくテストされた」と述べた。「そのエンジンが再び使用できる。もう1つは、残念ながら、ウォーターポンプはICEの一部ではなく、変更することができるが、ICEが過熱したため、1つがなくなった。だが、大丈夫だろう」フェルナンド・アロンソは、F1オーストラリアGPの予選で油圧の低下がフェイルセーフモードを引き起こし、コーナーの途中でエンジンがシャットダウンされてクラッシュしたが、そのエンジンも生き残り、レースで使用された。「それはオイルシールのOリングだった」とオトマー・サフナウアーは語った。「Oリングが腐食し、オイルが漏れ出した。エンジンを節約するためのフェイルセーフモードがあるため、油圧が低下すると、フェイルセーフモードが開始された。それが起こったのだ。修正はOリングの変更だった」レース中にはエステバン・オコンにもエンジンを冷やすこと促す無線メッセージがあったが、オトマー・サフナウアーは、オコンのメルボルンエンジンについての懸念はないと語る。「それはDRSトレインにいたためだ。彼が前にいたら、そうする必要はなかっただろう」とオトマー・サフナウアーは語った。「あらかじめDRSトレインを想定して、そのための冷却パッケージを使用すると、ドラッグが大きすきすぎる」「正しいことは競争力があることだ。それが起こったときは、リフト&コーストまたは撤退する。しかし、彼には分からないので、伝えなければならない」