中村紀庵が、BWTアルピーヌF1チームが運営するアルピーヌ・アフィリエイト・プログラムに加入したことが発表された。BWTアルピーヌF1チームが運営する、アルピーヌアカデミーは本年、未来のレーシングスターを発掘する新たな「アルピーヌ・アフィリエイト・プログラム」を創設し、アカデミーと一体となって優秀な新進気鋭のレーサーを育成・採用していくことを発表した。
アルピーヌアカデミーはルノー・スポール・アカデミー時代からヘイキ・コバライネンやロマン・グロージャンなど数多くのF1ドライバーを輩出してきた、歴史ある育成プログラム。Buzzドライバーマネジメントプログラム所属であり、OKシニアクラスに参戦中の中村紀庵は、昨年レーシングカート界の頂点を決めるFIAカート世界選手権OKジュニアクラスにて、史上初の日本人世界チャンピオンとなる快挙を成し遂げた。2022年からはルイス・ハミルトンやニコ・ロズベルグ等を発掘・育成してきた伝説的スカウトマンであるディノ・キエーザ氏により設立されたイタリアの名門カートチームカート・リパブリックから1ステップ上カテゴリーのOKシニアクラスに参戦している。彼の実績が評価され、初年度のアルピーヌ・アフィリエイト・プログラム代表の1人に選抜された。今後、中村紀庵は、OKシニアクラスに参戦しながら、同プログラムの下、キャリアアドバイス、トレーニング、メンタリング、PRトレーニングなどのプロフェッショナルなサポートを受ける。そして、英国エンストンにあるBWTアルピーヌF1チームの施設を利用し、ドライバーに必要な能力の向上・強化を図る。アルピーヌアカデミー卒業生にはアルファロメオF1チーム・オーレンの周冠宇やインディカーに参戦しているクリスチャン・ルンガーなど、様々なトップカテゴリーにドライバーを輩出しており、紀庵も彼らに続いてくれると期待している。長谷川 大祐(Buzz Drivers Management Program 代表)「弊社育成プログラム所属の中村紀庵がアルピーヌ・アフィリエイト・プログラムに加入することが発表されました。アルピーヌアカデミーはルノー・スポール・アカデミー時代から多くのF1ドライバーを輩出してきた、歴史ある育成プログラムで、そこに日本人が加入することは初めてです。紀庵は幼少期からミニカーで遊ぶのが好きで、どうして車が曲がるのか?車の構造はどうなっていて、どうやったら速く走るのか?というところに面白さを感じていました。ミニカーで真剣に遊ぶ姿を見た両親が彼をカート場に連れて行った事がきっかけでカートをはじめ、紀庵は運転でも速さを探求・発見しながらカートを理解していきました。紀庵には才能があると言われていますが、私は才能ではなく幼少期から変わらず常に車について考え、自分の走りに満足することなく足りないものを探求し続ける姿勢が、彼の走り・結果に繋がっていると考えています。今後、紀庵はBWTアルピーヌF1チームが所有する施設を使用し、彼が持つ素晴らしい能力を更に伸ばしてほしいと思います。応援よろしくお願いします」