アルピーヌF1は元シャーシ部門テクニカルディレクターのパット・フライを最高技術責任者に昇進させ、元エンジニアリングディレクターのマット・ハーマンはチームの新しいテクニカルディレクターに任命した。2020年にアルピーヌF1に加わったパット・フライは、エンストンでのすべての技術活動を監督し、マシンのパフォーマンス目標を設定し、チームに必要な技術的能力とコンピテンシーを定義する責任を負う。
また、パット・フライには「主要なパフォーマンスのトレードオフとリスクについて仲裁」し、チームの長期的な開発戦略を設定する。アルピーヌF1の新しいテクニカルディレクターとして、マット・ハーマンは現場にパフォーマンスと実験を提供する責任を負うが、パワーユニットエンジニアとしてのバックグラウンドは、ヴィリー・シャティヨンにあるルノーのエンジン部門へのリンクを強化し、PU統合をさらに最適化するのに役立つ。アルピーヌF1は、今回の経営陣の変更を2021年11月に開始したチームのパフォーマンスを最大化するように設計された再編成の一部であると述べている。「エンストーンのエンジニアリングの指揮をとるパットとマットを迎えることで、アルピーヌF1チームを大幅に強化している」とアルピーヌの最高経営責任者であるローレント・ロッシはコメントした。「パットはF1で最も経験豊富なエンジニアの1人だが、マットのドライブと専門知識は、特にシャシーとエンジン開発を組み合わせた彼のユニークな専門知識のおかげで、レースカーの可能性を最大限に引き出す上で重要だ」アルピーヌF1はエンジニアリング構造を強化する一方で、事実上のチーム代表を役割を担っていたエグゼクティブディレクターのマルチン・ブコウスキーの後任を任命しておらず、元アストンマーティンF1のチーム代表であるあるオトマー・サフナウアーが加わると予想されている。アルピーヌF1は、バルセロナでのプレシーズン開始の2日前の2月21日に2022年F1マシン『A522』を発表する。