スクーデリア・アルファタウリのチーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズが、2023年F1第19戦アメリカGPの予選を振り返った。ダニエル・リカルドはスクーデリア・アルファタウリのコックピットに戻ったが、療養期間中に多くのアップグレードが施され、マシンは大きく変わっていた。しかしQ2進出を果たすなど、15番手と健闘は見せた。
角田裕毅は、わずか0.018秒差でQ3進出を逃して11番手。金曜日のトラフィックにかなり不満そうであり、無線でもいつものように声を荒げていた。「ダニエルがサーキットに戻ってきて、今週末から再びAT04を走らせることができてとてもうれしい。彼は自分自身を統合し、まさに中断したところから調子を上げ、最初のラップからペースを上げた」とジョナサン・エドルズはコメント。「直線スピードとコーナーでのダウンフォースはトレードオフの関係にあるため、FP1では2台でリアウイングのレベルを分割し、そこから良いデータを収集した。また、いくつかの新しい空力パーツも導入した。これはスプリント週末では決してでは決して一筋縄ではいかないが、チーム間のギャップが非常に小さいので、やれるものはすべてやる必要がある。「FP1では2台ともミディアムコンパウンドとソフトコンパウンドを走らせ、ソフトコンパウンドでは両ドライバーとも完璧なクリーンラップは取れなかったものの、アップデートが効いていることは確認できたし、中団で戦えるペースはあった」「Q1は2回の走行のみを計画してたが、他のチームが3回の走行を選択したため、かなりタイトだった。またもや11番手となった裕紀は、18ミリ秒差でQ2進出を決めた。セクター1でのトラフィックによる汚れた空気がなければ、余裕でQ3進出を決めていただろう。ダニエルはペースは良かったが、最終ラップでアンダーステアが強すぎた。これはラップタイムに大きく影響するもので、中団のマシン間のギャップが厳しかったこともあり、15番手に終わった」「これからは、明日のスプリント・シュートアウトに向けてミディアムタイヤにマシンを再最適化する方法を理解することに焦点を移す」