スクーデリア・アルファタウリのチーム代表を務めるフランツ・トストが、2024年もチームへの残留が決まった角田裕毅について語った。今シーズン限りでチーム代表を引退するフランツ・トストは、角田裕毅がデビューした2021年から常にサポートしており、パフォーマンスが上がらない時期も擁護してきた。
2023年のF1日本GPでは角田裕毅が2024年もチームに残留することが発表された。鈴鹿サーキットでホンダのインタビューに答えたフランツ・トストは、角田裕毅を起用した当時のことを振り返った。「角田裕毅にはスピードがあり、才能があります」とフランツ・トストは語った。「日本から来た角田にとって大変な日々だったでしょう。彼は日本のF4でチャンピオンになりました。そこで11レースほど勝っているはずです」「ヨーロッパでF3に参戦し、そこでもすぐに活躍しました。文化や考え方の異なる日本から来て、走り慣れていないサーキットを走る。それでも素晴らしいパフォーマンスを見せました。F3の初年度から優勝を果たしました」「そしてF2にステップアップし、そこでも素晴らしい走りを見せました。オーストリアのウェットレースではピットストップのミスで優勝は逃したものの2位でフィニッシュしたのが印象的でした」「とても高いスキルを持ったドライバーです。F2からすぐにF1にステップアップしました。短期間でこれほどの成績を収めるには強い精神力も必要です。性格的にもチームともうまくやっています。この3年間で大きく成長しました」「マシンのパフォーマンスも向上し、今シーズンの後半戦ではさらにいい成績が期待されます。走行経験のあるサーキットで行われる今シーズンの残りのレースではより多くのポイントを獲得するでしょう」「私だけでなく経営陣も同じ考えでした。ヘルムート・マルコもクリスチャン・ホーナーも当時海野さんも含めてみんなで机を囲み議論を重ね最終的に正しい判断ができました」また、角田裕毅の2024年のチーム残留については「裕毅の2024年シーズンレギュラードライバー続投が決まり大変うれしく思っています」とコメント。「裕毅とは2021年から一緒に仕事をし、苦楽をともにしてきました。ドライバーとしての技術や成長はもちろん、彼がもたらしてくれるチームの前向きな雰囲気はかけがえのないものです」「今シーズンからチームにおける自身の役割を自覚し、それらを果たしていく姿勢が特に素晴らしいです。裕毅のこれからの活躍と成長を私は信じています」
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