スクーデリア・アルファタウリのチームレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズが、2023年F1第10戦オーストリアGPのスプリントを振り返った。シュートアウトでは両ドライバーともSQ2進出を果たしたが、前方のマシンに印象を与えることができなかった。角田裕毅は全員がピットインした時点で10番手につけていたが、速いタイヤで追い上げてきた後続車に苦戦。角田は16位、ニック・デ・フリースは17位でレースを終えた。
「天候により、スプリントアクションはとてもエキサイティングな一日になった。夜中の大雨は午前中まで降り続いが、その後止んだ。トラックは濡れていたがすぐに乾き、スリックタイヤでスプリント・シュートアウトをスタートすることができた」とジョナサン・エドルズはコメント。「各ドライバーが金曜日から新品ソフトタイヤを2セット残していたため、自由に選択することができ、SQ2に進むことができた。SQ1では1セットか2セットか迷っていたが、フィードバックが良かったので、2セット目のためにストップしたほうがいいということがはっきりした。SQ2では新品ソフトタイヤがなかったので、他のドライバーと競うのは難しかった」「両ドライバーとも最大限にプッシュしたが、その結果、ファステストラップがトラックリミットを超えてしまい、裕毅は11番手の可能性を逃した」角田裕毅は13番グリッド、ニック・デ・フリースは14番グリッドからインターミディエイトタイヤでレースをスタートした。「今日の午後は、スプリントのグリッドに着く直前まで雨が降り続いたため、インターミディエイトタイヤでレースをスタートするのが正解だった。だが、あのコンディションではDRSが使えず、ポジションを上げるのは難しかった」とジョナサン・エドルズはコメント。「路面が乾いてインターミディエイトタイヤでは苦しかったので、二人のドライバーをピットインさせてソフトタイヤに交換した。しかし、同じことをしたドライバーやインターミディエイトタイヤで走行していたドライバーを上回ることはできなかった」「トップ8のみがポイントを獲得できるため、今日のポイントを獲得するのは難しいことだった。今は、ドライコンディションが期待される明日の決勝に集中したい」