スクーデリア・アルファタウリのF1チーム代表であるフランツ・トストは、チームが再びミッドフィールドの常連となるために改善すべき点を語った。過去10年ほどのF1シーズンでは、トロロッソ、そして、アルファタウリがミッドフィールドで堅実な結果を残すことが特徴的だった。それなりの仕事をこなした上で、1つは目を引くような結果を残し、コンストラクターズ選手権で6位か7位を獲得するのが一般的だった。
しかし、2021年にチーム史上最高の6位と142ポイントを獲得した後、アルファタウリは2022年には9位に転落し、AT03でわずか35ポイントの獲得で終了した。AT03は車重が重く、スピードも遅かったため、ミッドフィールドはアルピーヌやマクラーレンのような上位陣と、アルファタウリのような下位陣とに分かれ、フラストレーションのシーズンにつながった。スクーデリア・アルファタウリのF1チーム代表であるフランツ・トストは、チームは、角田裕毅と新人のニック・デ・フリースというフレッシュなドライバーラインアップで、定期的にミッドフィールドでの争いに復帰することを望んでいると語った。何がチームを妨げているのかと質問されたフランツ・トストは「あらゆる点で、それはインフラだ」と語る。「トップチームを見ると、彼らはここ数年、多くのシミュレーションツールを使い、素晴らしいインフラを構築している」「彼らには最高の人材がおり、我々だけでなく、ミッドフィールドのチームはより良いシミュレーションツールを考え出さなければならない」「もちろん、私たちは皆、チームに優秀な人材を集めるために戦っている。アルファタウリでは、現在、かなり良い基盤が整っていると思うし、今年に関してはかなり前向きだ」「非常に優秀な人材を獲得しなければならない。F1では通常、最高のドライバーは最高のチームに行くように、最高の人材は最高のチームに行く」「自分のチームが優秀で経験豊富な人々にとって魅力的であるという立場に身を置く必要がある。アルファタウリがそうであることを願っている」人材確保でアルファタウリが直面する大きな問題のひとつは、チームがイタリアに本拠地を置いていることだ。10チームのうち7チームは、英国の「モータースポーツバレー」ととして知られている地域にある。フェラーリ、アルファロメオ、アルファタウリはヨーロッパを拠点とするチームであり、ブレグジット以降はEU圏内にある唯一のチームとなる。ただし、ハースはマラネロにデザインオフィスを構えている。英国のEU離脱(ブレグジット)がもたらす複雑な問題に加え、これら3チームが英国から人材を採用することは、より困難な課題となっていることをフランツ・トストも認めている。「イギリスには航空部門とコンセプトグループという重要な施設がある」とフランツ・トストはシルバーストーン近くのビスターにある小さな拠点に言及した。「イタリアにはレースチームがあり、生産、そして現在はマーケティングとデザインオフィスがある」「将来的に何かに手を差し伸べたいかどうかは今次第だが、もちろん、英国では、人々に関しては、そこに拠点を置くチームが有利だ」「これはF1経験者の市場がイタリアよりもはるかに大きいからだ」