スクーデリア・アルファタウリのF1テクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンが、2022年F1イタリアグランプリの予選を振り返った。ピエール・ガスリーは、予選Q3のプッシュラップでトラックリミットを超過してベストタイムが取り消されて9番手となったが、決勝は6番グリッドに昇格。複数のペナルティでBack-of-gridが確定している角田裕毅はQ2で走行せずに15番手で終えた。
「金曜日に2台からタイヤと空力のデータを十分に集めることができていたので、マシンとセットアップの徹夜作業の方向性はかなり明確に見えていました。ですので、今日のFP3はスムーズに進み、2台揃って3種類のタイヤのさらなるデータを集めることもできたので、良い状態で予選を迎えることができました」とジョディ・エギントンはコメント。「Q1はどちらも問題なく突破したのですが、裕毅はペナルティを受けていたので、Q2進出が決まったあとはランを積極的に重ねる意味がありませんでした。そこで、ピエールのチャンスを最大化することにフォーカスしました」「Q2のピエールは、1本目のランのあと、2本目をクリーンにまとめられればQ3に進出できる可能性が見えました。その2本目は、ターン5でコース上にグラベルがあったためにタイムを失ってしまい、予想していたよりもQ3進出が怪しくなってしまったのですが、最終的には進出できました」「Q3は、プッシュラップのターン6でトラックリミットを超過してしまったのが残念でした。あれでベストタイムが取り消されてしまい、ダニエル・リカルドにポジションを譲ってしまいました。ですが、多くのドライバーがPU関連のペナルティでグリッドを下げているので、現状、ピエールは6番グリッドから決勝をスタートできます」「明日は2台とも中団で十分に戦えるはずです。ピエールはポイントを狙える位置につけていますし、裕毅も、最後尾からのスタートになりますがここまでのペースは強力ですので、クリーンエアが得られればポジションを上げられるでしょう」