スクーデリア・アルファタウリのテクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンが、2022年F1第14戦ベルギーグランプリの予選を振り返った。タイトでミッドフィールドに属しているスクーデリア・アルファタウリだが、ピエール・ガスリーは難なくQ2に進出し、0.15秒差でQ3進出を逃して12番手。チームメイトの角田裕毅はQ1でミスを犯して19番手にとどまった。
「金曜日を終えて、土曜日にフォーカスすべきエリアのイメージが持てていたので、その後の分析と徹夜での設定変更が期待通りの結果に繋がり、2台のマシンバランスをFP3に向けて改良できた。そのFP3では両ドライバーに長めに走ってもらい、雨で走れなかった金曜日のFP2後半分で得られなかったデータを補完した」とジョディ・エギントンはコメント。「予選は、予想通り中団がタイトだったが、ピエールがQ1最初のランで素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたので、良いベースが得られ、彼はそこからさらに伸びてくれた。マシンのバランスが非常に優れていたので、難なくQ2に進出できた。ピエールのQ2の最初のランはユーズドタイヤだったが、こちらも非常に強力だった。その後、新品のタイヤを履いた2本目のランでさらに良くなり、非常にクリーンなラップを披露してくれたが、残念ながらタイトなバトルだったため、0.15秒差でQ3進出を逃した」「一方、裕毅はピエールよりも苦しんだ。裕毅はQ1の2回目のアタックでフロントタイヤを数回ロックアップさせてしまったことでベストタイムを記録できず、ここで敗退してした。この結果に本人とチームは苛立ちを感じている。なぜなら、ここまで非常に良い週末を送っていましたし、もっと上が狙えたからだ」「いつも通り、ここから先は決勝に向けた準備を進めていくが、スパはオーバーテイクのチャンス数がシーズン平均よりも多いので、ピエールがポイントを獲得し、裕毅が上位に進出する可能性は十分にあると思う」