スクーデリア・アルファタウリのテクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンが、2022年F1第7戦モナコグランプリの予選を振り返った。予選まで競争力を見せていたスクーデリア・アルファタウリだが、Q1で角田裕毅がウオールに接触したことで歯車が狂ってしまった。ピエール・ガスリーは、Q1で最後のアタックをすることができず17番手で敗退。
角田裕毅はQ2に進出したものの、ダメージを負った車でポテンシャルを発揮できず、Q3まで0.1秒差の11番手で予選を終えた。「予選までは良い週末を過ごせていた」とジョディ・エギントンはコメント。「マシンは好調で、ドライバーたちも一歩ずつ前進し、強力なパフォーマンスを発揮していた。しかし残念なことに、Q1で裕毅がバリアに接触し、レッドフラッグが振られた。これにより、セッション終了前に全車両がピットに戻り、最後のプッシュラップに備えることになった」「問題は隊列前方から離れてしまったことだ。このため、チェッカーフラッグの前に2人のドライバーにラインを通過させるマージンが少なく、ピエールが1秒遅れてしまった。我々は、とにかく彼をもっと早く送り出す必要があった。「我々は頭を切り替えて、こうなってしまった理由を解明しなければならない。現在、中団での競争は激しく、あらゆるアドバンテージを見過ごすわけにはいかないからだ」「今日は2台揃ってトップ10を狙えるという絶好のチャンスを逃してしまった。ドライバーとチームの働きは、間違いなくトップ10に値し、マシンのパフォーマンスも十分だった。」「予選前に聞かれていたら両マシンがポイントを持ち帰るドライコンディションのクリーンなレースを望んむと答えただろうが、今は複雑な心境で、ウェットレースの方が良いのかもしれない。しかし、裕毅は明日良いスタートを切ることができれば、ポイント圏内まで上がる可能性がある。モナコでオーバーテイクは難しいだが、あらゆる機会を狙っていく。ピエールにとって、予想外の展開に期待する必要があるが、そのチャンスが活かせることを願っている」