アルファタウリ・ホンダF1の車両パフォーマンス責任者を務めるギヨーム・デゾテウスが、2021年F1ブラジルGPのスプリント予選を振り返った。アルファタウリ・ホンダF1は、4番グリッドのピエール・ガスリーと12番グリッドの角田裕毅ともにソフトタイヤを選択。しかし、スタートで順位を落とし、ガスリーは8位、角田裕毅は15位でレースを終えることになった。
「今朝のFP2では両マシンでソフトタイヤとミディアムタイヤの反応を比べたり、明日のレースに向けてドライバーとメカニック両方にとって大切となってくるピットストップのトレーニングを行ったりなど、良いプログラムを行うことができた」とギヨーム・デゾテウス。「スプリント予選で使用するタイヤの選択はすごく難しく、チーム内で議論がヒートアップした。裕毅の場合はソフトタイヤがスタートでのアタックに効果的だったが、ピエールの場合はそうではなく、P4という位置からソフトタイヤで力強いスタートを切るか、終盤の数ラップで余力を残すこともできるミディアムタイヤで着実なレースを展開するのか、リスクを比較検討しなければいけなかった。そして残念ながら、上手くはいかなかった」「ソフトタイヤで走行していたのにも関わらず、両マシン共にファーストラップでポジションを落としてしまい、その後は期待していたペースを確認することはできなかった。それでもピエールはアルピーヌ勢より前の8位でフィニッシュ、裕毅は終盤の数ラップでストロールに抜かれ15位でのフィニッシュとなった」「今夜データを分析し、今朝苦戦してしまった理由と明日どのようなアプローチを取るべきか把握したいと思う。かなり後方からのスタートとなるため、明日は難しいレースになると思いますが、まだポイントを獲得できるチャンスは残っているはずだ」