アルファタウリ・ホンダF1のチーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズが、F1オランダGPの金曜フリー走行を振り返った。午前中のFP1では、角田裕毅のPUにトラブルが発生。赤旗により長期中断と相まってタイムを記録することができなかった。午後のFP2でも2回の赤旗中断があり、チームテストプランに影響が出たとジョナサン・エドルズは語る。
「マシンにいくつかの問題が見つかり、さらに赤旗が何度も上がってチームのテストプランに影響が出てしまうというかなり複雑な1日となった」とジョンサン・エドルズはコメント。「ピエールのFP1は、赤旗が上がる前に何度もエアロテストをするという非常に忙しいプログラムとなった。これに伴い、ソフトタイヤを装着してラップタイムを計測しようと思ったのだが、他のチームも同じことを考えており、彼の最速ラップの時に大きなトラフィックが起こってしまった」「残念ながらユウキはFP1で信頼性の問題に見舞われ、午前中のセッションでは計測ラップを1周も走れず、この新しいサーキットで一歩出遅れる形となってしまった。これは小さなPUの問題であることが分かり、解決することはできた。メカニックたちはFP2の走行に向けて素晴らしい作業をしてくれた」「午後は両マシン共に、最後のロングランの前にニュータイヤでショートランを走るという、典型的なプランを進めた。ユウキは徐々にペースを上げながらセッションを進め、最終的にはソフトタイヤで文句なしのラップをまとめてくれた」「ピエールは今夜チームが分析するのに必要なデータをさらに集めるため、エアロテストを続けた。ソフトタイヤで走ったショートランのタイムがいまいちだったので、今夜マシンをいかに改善できるのか把握できるよう作業したいと思う」「また今回は新たなサーキットであり、いくつものコーナーがリンクしているので、ドライバーのラインはかなり違うものになると思う。そのため、全てのGPSとビデオデータの分析に時間をかけていく予定だ。ミッドフィールドはかなりタイトになると思うが、明日の目標はもちろんQ3進出だ」