アルファタウリ・ホンダF1は、2020年F1マシン『AT01』に搭載されるホンダのF1エンジンを4か月ぶりに再始動させた。アルファタウリ・ホンダF1は、6月24日(水)にかつてのサンマリノGPの開催地であるイモラ・サーキットでフィルミングデーを利用してAT01でのテスト走行を計画。7月5日にオーストリアで開幕する大幅に遅れた2020年のF1世界選手権の再開にむけた準備を進める。
過去数週間でメルセデス、ルノー、フェラーリは、無制限の走行が許可されている2年落ちの2018年仕様のF1マシンを使用してプライベートテストを実施。新型コロナウイルスの世界的な大流行によって序盤10戦が延期・中止となる大混乱に続きて、シーズン再開にむけた準備を進めている。その一方で、現行F1マシンでのテストはルールで厳しく制限されており、チームは2日間の撮影を目的とした走行しか許可されていない。プロモーションイベントとして位置づけられているそれらのイベントはピレリのデモンストレーションタイヤを使用し、1日の走行上限が100kmに制限されている。テストはF1ドライバーの肩慣らしとしての意味合いだけでなく、チームスタッフが可能な限りソーシャルディスタンスを守り、手袋やマスク、フェイスガードといった個人用保護具(PPE)を着用するなど、新型コロナウイルスにより無観客で開催されるレースにおける“新しい生活様式”での安全および衛生プロトコルに慣れる機会としても利用されている。アルファタウリ・ホンダF1は、そのフィルミングデーを1日を利用して6月24日(水)にイタリアのイモラ・サーキットでAT01での走行を実施する。それに先駆けて、チームはホンダのF1パワーユニットをファイヤーアップさせた動画をソーシャルメディアに投稿した。イモラ・サーキットは、2020年のF1カレンダーには載っていない会場だが、シーズン後半のフライアウェイラウンドが中止となった場合、ムジェロ・サーキット、アルガルベ・サーキット(ポルトガル)、ホッケンハイム(ドイツ)とともに代替候補地として名前が挙げられている。イモラ・サーキットは、ファエンツァにあるアルファタウリ・ホンダF1の本拠地からわずか20分の位置にあり、チームにとっては理想的な会場だ。ホンダF1は、レースの中断期間を利用して、F1パワーユニットを『スペック1.1』にアップグレードしたことを明らかにしており、今回のテストでそれが搭載されるかはわからないが、シーズン再開にむけたF1エンジンの再チェックを実施することができる。また、レッドブル・ホンダは今週後半にシルバーストンで同様のテストを計画していると理解されている。 この投稿をInstagramで見る Scuderia AlphaTauri(@alphataurif1)がシェアした投稿 - 2020年 6月月23日午前6時54分PDT
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