2020年のF1世界選手権からアルファタウリ・ホンダにチーム名を変更するトロロッソが、2月14日(金)に2020年F1マシンを公開することを発表した。レッドブルのジュニアチームとして存続するアルファタウリは、2月14日(金)の夕方にホンダのF1エンジンを搭載する2020年F1マシンを発表。アルファタウリの発表イベントは、オーストリア・ザルツブルグにあるレッドブのハンガー7で実施。同施設で新車発表会が行われるのは初めてとなる。
2020年にアルファタウリのドライバーを務めるのは今年トロロッソ・ホンダでF1を戦ったピエール・ガスリーとダニール・クビアトが続投することが決定しているアルファタウリはレッドブルが2016年から展開するファッションブランドの名称であり、2020年シーズン以降はブランド認知を拡大するためにチーム名に用いられる。アルファタウリはおうし座の星にちなんで命名された。正式なチーム名は『SCUDERIA ALPHA TAURI HONDA(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)』となる。イタリア語でレッドブルを意味するトロロッソは、2006年にレッドブルがミナルディを買収して誕生。レッドブルのジュニアチームとしてF1で若手ドライバーを育成してシニアチームに送り込む役割を担っており、セバスチャン・ベッテル、ダニエル・リカルド、マックス・フェルスタッペンといったグランプリウィナーを輩出している。トロロッソの名前での最後のシーズンとなる今年、F1ドイツGPではダニール・クビアトが3位表彰台、ピエール・ガスリーが2位表彰台を獲得。2008年にF1イタリアGPでセバスチャン・ベッテルが優勝して以来の結果であり、シーズン中の2勝はチーム史上初となる。今年のトロ・ロッソは2回の表彰台をマークしており、F1ドイツGPでダニール・クビアトが、F1ブラジルGPではピエール・ガスリーがトップ3フィニッシュを果たしているが、レースでのベストリザルトは2008年イタリアGPでベッテルとともに成し遂げた優勝であり、これまでのところは唯一の勝利となっている。アルファタウリは、2020年F1マシンの発表日を公表した2番目のチームとなる。フェラーリはアルファタウリの3日前となる2月11日(火)に2020年F1マシンを発表することを明らかにしている。