フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)は2026年F1中国GPで、深刻な振動に見舞われてリタイアを余儀なくされた。アストンマーティン・ホンダF1はこの週末を通じてパワーユニット関連の問題に苦しみ、決勝ではランス・ストロールもバッテリー系トラブルで戦列を離れ、2台とも完走できなかった。アロンソはレース中、振動の影響で手足の感覚が鈍るほどの状態だったと明かした。
プレシーズンテストから続くホンダ側の振動問題については一定の対策を講じてきたものの、それはあくまで限定的な対応にとどまっており、決勝のような実戦条件では再び深刻化したという。アロンソ「手と足の感覚が少し鈍くなっていた」フェルナンド・アロンソは、中国GPでのリタイアについて次のように説明した。「たぶん、どのみちレースを最後まで走り切ることはできなかったと思う」とアロンソは語った。「今日は振動レベルがとても高かった。20周目から35周目にかけて、手と足の感覚が少し鈍くなっていた」「僕たちは1周遅れで、最後尾を走っていたし、走り続ける意味はおそらくなかった」アロンソによると、この週末に試した改善策の一部は、エンジン回転数を抑えることで振動を減らすという応急的なものだった。しかし、決勝ではオーバーテイクやエネルギー回生などの場面で高回転域を使わざるを得ず、その状況では問題を完全に抑え込めなかったという。「なぜかは分からないけれど、今日は週末のどのセッションよりもひどかった」「僕たちが講じた対策のいくつかは、エンジンの回転数を下げて、すべての振動を少なくするという人工的な形で達成されたものだった」「でもレースでは、オーバーテイクするときや、回生しなければならないときなど、やはり高い回転数を使う必要がある」「だから当然ながら、時間が経つほど難しくなる。より厳しいものになる」「バッテリー世界選手権では僕たちは良くない」それでもアロンソは、スタート直後の感触自体は悪くなかったと振り返った。ただし、全車が満充電の状態で走り出す序盤を過ぎると、エネルギーマネジメントの差が明確に表れ、アストンマーティン・ホンダF1はそこで苦戦したという。「スタートは楽しい」とアロンソは語った。「オーストラリアと同じで、マシンはスタートがかなりいいように感じる。1周目は確かに、みんなバッテリー残量が同じで、満タンの状態だからだ」「そのあと、僕たちはこの“バッテリー世界選手権”に入っていく。そして、その部分で僕たちは良くない」日本GPへ向けてホンダに必要なのは時間次戦はホンダのホームレースとなる日本GPだが、ランス・ストロールは現状について「僕たちのために祈ってくれ」と冗談交じりに語ったという。2015年の鈴鹿でアロンソが残した“GP2エンジン”発言を想起させる状況でもあるが、アロンソ自身はホンダに時間を与える必要があると強調した。「オーストラリアから中国までは5日しかなかったし、エンジンはまったく同じものだった」とアロンソは語った。「今は日本まで2週間ある。ダイノでより多くの時間を使う必要があるし、振動を理解するためにも、どこから来ているのかを理解するためにも、ホンダにもっと時間を与える必要がある」「おそらく、バッテリーの絶縁の問題は修正できた。たとえ今日ランスに問題が起きたとしても、正確に何が起きたのかは僕は知らない。でも、ホンダにもっと時間を与える必要がある」アストンマーティン・ホンダF1にとって、中国GPは信頼性とエネルギーマネジメントの両面で厳しい現実を突きつけられる一戦となった。ホームレースの日本GPまでの2週間で、ホンダがどこまで振動の根本原因に迫れるかが大きな焦点となる。