フェルナンド・アロンソは、アストンマーティンのチームメイトであるランス・ストロールが、2026年のF1規則一新を楽しめることを願っていると語った。ストロールは新型マシンへの懸念を示している。来年、F1は軽量で俊敏なマシン、50-50ハイブリッドパワーユニット、アクティブエアロ、ピレリのナロープロファイルタイヤなどを導入し、レギュレーションを全面的に刷新する。スポーツ側は、これにより接近戦と接戦が増えると主張しているが、多くのドライバーは操縦性や全体的なパフォーマンスに不安を抱いている。
アストンマーティンのストロールも例外ではない。彼はシミュレーターで初めて2026年型マシンを体験した際、高速で流れるようなサーキットでの走行に懸念を抱いたと明かした。「僕たちドライバーにとって、スパや鈴鹿といった高速サーキットは、ダウンフォースが少ない分、今ほどワクワクするものではなくなると思う」とストロールはモータースポーツ・ウィークを含むメディアに語った。「これは事実で、数年経って規則が成熟するまでは仕方ないかもしれない。ダウンフォースは減り、今よりもマシンが滑りやすくなるだろう」アロンソの見解では、アロンソはこの2026年型マシンをどう見ているのか。2度の世界王者である彼もシルバーストンのシミュレーターで体験したことを明かし、ストロールと同様に現行マシンと比べダウンフォース不足を感じたという。ただし結論を急ぐことは避けた。「シミュレーターで1日試しただけだから、結論を出すのは難しかった」とアロンソは主張した。44歳の彼は、実際のマシンで走ってみるまでは判断を保留するとし、最終的にはストロールの考えも変わることを願っていると語った。「もう少し待ってみるよ。実際のマシンで試すまではね。シミュレーターでの感覚と実車での感覚が違うこともあるから」「確かに今年よりはパフォーマンスが落ちる。レーシングドライバーは、今より遅いマシンを試すと、決して気に入らないものなんだ」「でも、僕らはレンタカーに乗って12馬力で走っても楽しめる(笑)。仲間と一緒にレースして勝てば、まるでチャンピオンを獲ったような気持ちになる」「だから、来年速ければ僕らはそのマシンを気に入るはずだ。そしてランスが来年を楽しめることを願っている。それがいいニュースになるよ」