フェルナンド・アロンソは、実力に見合わないマシンでのレースが続いても「気持ちは折れていない」と語り、モチベーションの高さを強調した。2006年に史上最年少で2年連続F1ワールドチャンピオンに輝いて以来、アロンソは長年にわたりトップ争いから遠ざかっている。そして今季は、自ら「グリッドで最も遅いか、2番目に遅い」と認めるマシンをドライブしており、開幕からいまだにポイントを獲得できていない。
「イモラでは何かしら前進が必要だよ。期待したいね」とアロンソはスペインのスポーツチャンネル『DAZN』に語った。「でも、いつ改善があるかは分からない。なぜなら、もし新しいパーツが来ても、他のチームにも同様に導入されるからね。アストンマーティンだけがアップグレードするわけじゃない」「イモラではどのチームもエアロパッケージを持ち込むだろう。だから僕らも、できるだけ大きな改良を用意したい。でも…現実は現実だよ」インタビュアーが「自分の才能に見合わないマシンで走ることに嫌気がさしていないか?」と尋ねると、アロンソは強い口調で否定した。「いや、全く嫌になんてなっていないよ。もしそうなら、金曜にQ3なんて行けていないさ」さらに記者が「今季続いている不本意な成績に、精神的な影響はないか?」と問い直すと、アロンソはこう続けた。「気持ちが折れたりはしない。というのも、シーズン序盤の時点で、今年は24戦のうち普通はポイントも取れず、Q1落ちが“当たり前”になると分かっているからだ」「だからこそ、日本で11位になった時に“今年最高のレースのひとつだった”と僕が言ったのは本気の気持ちなんだ。なのにそれをメディアの皆さんは誤解する。“11位でなぜ特別なのか?”って。でも、僕にとっては11位やQ3進出は実際に素晴らしい結果なんだよ」「そして、毎週末“期待を少しでも超える何か”を目指して小さな目標を立てて挑む。それがすごく励みになるし、自分を奮い立たせることができるんだ」
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