フェルナンド・アロンソは、2024年F1ハンガリーGPを11位でフィニッシュ。終盤にチームオーダーに従わなかったアストンマーティンのチームメイト、ランス・ストロールに怒りを露わにした。レース終盤、アロンソはストロールの前にいたが、角田裕毅にチャレンジするために、タイヤが残っているストロールを追い越すように指示された。レースエンジニアから、追い越しに失敗した場合はストロールにポジションを明け渡すよう約束されていた。
ストロールは角田裕毅との差を縮めることができず、アストンマーティンはチェッカーフラッグが振られる前にドライバー交換を再度要請した。しかし、ストロールはそれを拒否し、結局アロンソよりも先にゴールして10位で1ポイントを獲得した。7番グリッドからスタートしたがポイント圏外に終わったアロンソは、エンジニアに向かって『知りたくないね、マイフレンド。僕たちは誰に対してもレースで負けたんだ』とチーム無線で怒りを隠さなかった。これは、ランス・ストロールがアストンマーティンと新たな長期契約を結び、当面はチームに所属し続けることが決まった数週間後のことだった。ストロールの億万長者の父ローレンスがシルバーストンを拠点とするチームを所有していることを考えると、この発表はそれほど驚くべきことではなかった。レース後のアストンマーティンのプレスリリースでアロンソはその件には触れず、自身のレースについて淡々と振り返った。ソフトタイヤでのスタートを選択したアロンソは、7周目にミディアムタイヤに交換。45周目にハードタイヤに交換する2ストップ戦略を採用。ストロールはアロンソよりも両スティントでほぼ7周後にピットストップを実施した。「残念ながら今日はポイント獲得を逃し、レースを最適化することができなかった」とフェルナンド・アロンソはコメント。「かなり早い段階でピットインし、そこから先はタイヤを管理しながらの長いレースとなった「新しいパッケージで初めての長距離走行だったので、来週のベルギーに向けて、新しいアップデートを分析し、さらに学ぶ必要がある」ランス・ストロールは「僕たちにとって難しいレースだった」とコメント。「戦略を最適化できなかったし、競争力も十分ではなかったと思う。タイヤの劣化にも苦労した。次のラウンドに向けてチームとしてやるべきことがたくさんある。スパは全く違うコースなので、我々の車にもっと合っていることを期待している」「我々にとって難しいレースだった。戦略を最適化できず、十分な競争力を発揮できなかった。タイヤデグラデーションにも苦しんだ」「次のラウンドに向けて、チームとしてやるべきことがたくさんある。スパはまったく異なるトラックなので、僕たちのマシンにもっと適していることを願っている」