フェルナンド・アロンソとアストンマーティンF1にとって今シーズン初めて表彰台を逃すレースとなったF1アゼルバイジャンGP。アロンソは4位、チームメイトのランス・ストロールは7位でチェッカーを受け、バクーでの「トリッキー」な週末に幕を下ろした。アロンソは6番手からスタートし、セーフティカーによってハミルトンの前にポジションを上げるまでそのポジションを維持した。再スタート時には、同胞のカルロス・サインツに見事なオーバーテイクを決め、4位に浮上した。
アロンソはもう1台のフェラーリ、シャルル・ルクレールの3位を追いかけようとしたが、ルクレールを追い詰めることはできず4位に甘んじた。アロンソは、元所属チームであるフェラーリが「ラッキー」だったと考えている。「ペースにはかなり満足している」とフェルナンド・アロンソはコメント。「スプリントでもペースはあったけど、今日は特に序盤のミディアムでより強力なものを見せることができた。でも、セーフティカーが導入され、全員がハードタイヤを履くことになってしまった」「ハードタイヤはデグラデーションがないし、今のところ、それが僕たちのストロングポイントとなっているので、フェラーリはかなりラッキーだったと思う。彼らは第1スティントでかなり苦戦していたけど、その後、ハードタイヤでは大丈夫だったからね。とはいえ、アストンにとってはトリッキーな週末だったと思う」「DRSの問題もあって、最初の3レースと比べると少しパフォーマンスが落ちていた。それでも、表彰台まで1秒、シャルルまで1秒差だった」「フェラーリは予選でポールポジションを獲得するなど、非常に良い週末を過ごした。それでも、僕たちはまだ彼らとは1秒の差がある。それはアストンマーティンが決して日曜日をあきらめないということを示している」来週末のマイアミでのレースのプレビューを求められたアロンソは「マイアミはまた違うものになると思う。これからはサーキット関連して展開になるだろうね。メルセデス、フェラーリ、アストンマーティンというパフォーマンスが非常に接近しているので、毎週末が違って、(特性によって)どこかのチームが少し前に出ることになると思う」と語った。「マイアミが我々にとって良いのかどうかは、まだわからない。もしマイアミが暑くて、デグラデーションが激しければ、僕たちにとっては良いニュースだね」ランス・ストロールについては、ターン5でバリアに衝突し、さらにターン16でワイドになったため、ハミルトンに6位を奪われるという波乱のレースとなった。ストロールは、日曜日にAMR23をドライブすることに「快適さ」を感じなかったと認めた。「ここはいつもタフだ」とストロールは説明した。「ちょっとしたミスジャッジでウォールに激突して、あっという間に1日が終わってしまう。幸いなことに、僕は何の罰も受けずに済んだ。今日はマシンのフィーリングがあまり良くなかった」「ウォールにぶつかり、ターン16も危なかった。ターン16でルイスに抜かれてしまったけど、レース中はあまりペースが良くなかった。だから、マイアミの前に調べなければならないことがいくつかある」「でも、それでも、チームにとってはポジティブな1日だった。良いポイントが取れたし、最初から我々にとってチャレンジングな週末だったことを考えればね」