F1レジェンドのアラン・プロストは、エステバン・オコンがF1で“別の次元に移動する”準備ができるとし、また、F1ハンガリーGPで見せたフェルナンド・アロンソの“自己犠牲”を称賛した。レース直前の雨によって波乱の展開となったF1ハンガリーGPでは、アルピーヌF1のエステバン・オコンが初優勝を果たした。
今年6月にチームとの新たな3年契約に結んだエステバン・オコンは、それ以降のレースで低迷。シャシーを交換して復調を目指していたところだった。「エステバンにとても満足している」とアルピーヌF1のチームアドバイザーを務めるアラン・プロストは Canal Plus に語った。「彼は非常に困難な週を過ごしてきた。だが、グランプリで勝利すると、別の次元に移動するものだ。彼は8番手でスタートしてもレースに勝てることを知っている。これからレースを始めるたびに、彼はそれについて考えるだろう。チームレベルで彼を異なるステータスに置くことになる」アラン・プロストは、24歳のエステバン・オコンの勝利の大きな効果の1つは、アルピーヌF1が2022年以降により良いドライバーと契約できたはずだと蓋がっていた人々を沈黙させることだと語った。「彼が3年間の契約にサインしたとき、多くの小さな批判があった。この勝利はそういったすべての人を黙らせるだろう」とアラン・プロストは語った。「フェルナンドともそうだが、我々お互いを補完し合えるデュオを起用していく。非常にポジティブだ」フェルナンド・アロンソは、利己的で傲慢だという評判が絶えなかった。しかし、アラン・プロストは、先週40歳になったアロンソが、エステバン・オコンの勝利に決定的な役割を果たしたと語った。「今日、シンボルの一方はエステバンの勝利だが、もう一歩はフェルナンドとチーム全体による信じられないほどの自己犠牲だ。過去数週間は簡単ではなかった」実際、新しいチャンピオンシップリーダーのルイス・ハミルトンは、フェルナンド・アロンソとの激しいバトルがなければ、F1ハンガリーGPに勝っていたかもしれない。「フェルナンドには本当に苦しめられた」とルイス・ハミルトンは認めた。「素晴らしいレースだった。少なくとも一度はかなり危険な瞬間があったけど、それでも素晴らしいレースだった」エステハン・オコンでさえフェルナンド・アロンソに感謝し、彼らが“リアルなショックデュオ”になりつつあると宣言した。「僕が来る前に、誰もがフェルナンドについて多くの悪いことを僕に話していたけど、それはすべて間違っていた」とエステバン・オコンは語った。「彼はチーム内で素晴らしい男だと言える。彼に特別な感謝を述べたい。彼があのレースでライオンのように戦った方法は、おそらく僕たちに少し息抜きを与えることに貢献してくれた」アラン・プロストは「フェルナンドは並外れた存在だった」と続ける。「我々は正直でなければならない。我々が彼との契約にサインしたとき、我々全員が恐怖をそれほど感じなかった。そして、今日、彼は本当にに信じられないほどの精神力でシーズンを戦っていることを我々に証明した。彼は本当にチームに必要なことは何でもする」「もちろん、マシンの中でも、彼はエステバンが前に留まるのを助けるために何をすべきかを知っていた。そして、それはかなりアメージングだ」さらにアラン・プロストは、日曜日の激動のレースがアルピーヌF1チームの将来の大きな後押しになったと語る。「ピットストップ(両方の車で2.3秒)を見れば、これまであれほどの作業を行ったことはほとんどなかった。私たちは決して例外的ではなかった」とアラン・プロストは語った。「我々が上位にいて、パフォーマンスを発揮しているとき、チーム全体が活気づき、より良い仕事をすることを意味している。本当に魔法の日だった」
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