フェルナンド・アロンソは、F1イタリアGPの予選Q2でのケビン・マグヌッセンの行動に皮肉とも受け取れる同情の言葉を述べた。Q2終了間際、ケビン・マグヌッセンはアウトラップのパラボリカでフェルナンド・アロンソをオーバーテイク。しかし、同じくアタックを開始したアロンソは1コーナーでオーバーテイク仕返し、ほぼ接触のような状況に。結局、二人ともタイムは更新できず、Q2でノックアウトとなった。
無線でフェルナンド・アロンソが“マグヌッセンはもうレースがしたいみたいだね!”と蔑み、セッション終了後に二人が顔を合わせた際にも鼻で笑ったとしてケビン・マグヌッセンは激怒。「彼は自分のことを神だとでも思っているんだろう」「失礼な態度だ」「さっさと引退してほしい」と激しく非難した。二人のインシデントは審議対象となったが、スチュワードは“どちらのドライバーにも明確に不必要な妨害行為は認められなかった”としてお咎めなしとの判断を下した。予選後、フェルナンド・アロンソは、ケビン・マグヌッセンのアクションは無謀だったと述べた。「Q2の最後に奇妙な状況に陥った」とフェルナンド・アロンソはコメント。「アウトラップで数台が密集していて、お互いにギャップを見つけて、タイヤを準備しようとしていた。土壇場でパラボリカのインサイドでケビン(マグヌッセン)が僕をオーバーテイクして、僕と僕の前のクルマとの間のギャップを埋めようとした」「通常、パラボリカではアウトアップを開始して加速し始めるけど、僕たちはターン1に一緒に到着して、二人ともそのラップを失った。「僕にとってはあまり違いはなかった。僕のポジションは相応しいものだと思うからね。でも、彼は悔しいだろうね。チームメイトのポジションを見れば、彼はQ3に進めたはずだからね」マクラーレンは前戦スパ・フランコルシャに続いて、高速のモンツァで苦戦を強いられていたが、フェルナンド・アロンソは13番グリッドを獲得している。「昨日の散々なパフォーマンスの後、タフなQ1なると思ってたけど、チームは一晩かけて多くの変更を施し、今日はクルマが速くなっていた。明日、13番手スタートするのは嬉しい驚きだし、数時間前には考えてもみないことだった」「明日、現実に戻ってしまい、レースで苦戦するのではないかとちょっと心配だけど、どうなるか見いてみよう。僕たちはポイントに近いポジションからスタートするし、良いスタートを切って、良い戦略があれば、何が起こるかわからない」