フェルナンド・アロンソは、マクラーレン・ホンダの不遇の3年間を悪い時代として覚えていくことになるが、それでも成し遂げた仕事を誇りに思っていくと述べた。フェルナンド・アロンソは、2015年にワールドチャンピオン獲得という期待を抱いてマクラーレン・ホンダに加入。しかし、ホンダのF1パワーユニットは信頼性とパフォーマンスが不足しており、いまだ表彰台にすら手が届いていない。
フェルナンド・アロンソは、マクラーレンとホンダのパートナーシップが毎年大規模なエンジン変更によって“ゼロからのスタート”になったことにフラストレーションを感じていたが、それでも特別なものだったと語る。「大きな意味がある。僕は昔からずっと日本を愛している。背中に侍のタトゥーを入れているし、日本の組織や日本のメーカーとの仕事はかなり激しいものだった。特別なものだったし、仕事の仕方も違っていた」「僕たちは結果を出せなかったし、期待していた結果は得られなかった。目標を達成することができなかったし、全員が期待していた結果を出せなかったことは残念だ。それについては悲しいけど、それでも冬季テストで発覚した様々な困難からチームが成し遂げてきた仕事を誇りに思っている」「僕たちは短期間で可能な限りそれらの問題を克服するために頑張ってきた。結果はその反対だし、悪い時代、フラストレーションの溜まった時代として覚えることにはなるけど、このプロジェクトのことをずっと誇りに思っていくと思う」「マクラーレン、そして、ホンダの今後の活躍を本当に願っている。この3年間を経て、両方にとってそれが相応しいと思うからね」フェルナンド・アロンソは、前戦F1マレーシアGPでストフェル・バンドーンの方が良い仕事をしたと認める。ストフェル・バンドーンは、シンガポールとマレーシアの両方で現在のホンダのF1で期待できるベストな結果といえる7位入賞を果たした。一方のフェルナンド・アロンソは、シンガールでは1周目に接触に巻き込まれてリタイア、マレーシアでは11位で終えている。F1シンガポールGPで表彰台の可能性があったと考えていたフェルナンド・アロンソは、ドライバールームの壁に穴をあけて怒りを露わにしていたが、セパンに関しては素直にチームメイトのペースを称賛した。「ストフェルの方がいい仕事をしただけだ」とフェルナンド・アロンソはコメント。「ストフェルの方が予選で優れていたし、クルマを最大限に生かしていた。コンマ1秒くらいの差だったけど、それでポジションにかなりの違いがあったし、それが1コーナーに大きな影響を及ぼした。上位勢のグループの後ろのグループに取り残されてしまった」「運、1コーナーのポジションという点で、ベストレースではなかったのは確かだけど、フリープラクティス、予選、全体的なレースペースでストフェルの方が良かった」鈴鹿で大幅な改善を期待できると質問されたフェルナンド・アロンソは、マクラーレン・ホンダのチャンスについては現実的なままだと語る。「去年、僕たちは良い結果を出せると思ってここに来たけど、1台はQ1で敗退し、もう1台はQ2で脱落した。レースでもかなり悪かった。僕たちはパフォーマンスを改善させたいと持っている。特にここでのホンダだと最後のレースだからね」とフェルナンド・アロンソはコメント。「この3年間はいろいろと難しかったし、結果も出せていないけど、それでも僕はこのコラボレーション、このプロジェクトをとても誇りに思っている。僕たちのファンの前で素晴らしいレースをして終えられたら素晴らしいだろう」「マレーシアを終えて、少し楽観的に感じている。期待していなかった場所で僕たちは両方のクルマがQ3に進んだ」「少し楽観的だとは言ったけど、それでもここはパワーへの依存度がかなり高いのでちょっと懸念はあるし、僕たちは苦労するかもしれない。でも、マレーシアと比較すればそれほどでもないし、パフォーマンスを繰り返せるとことを期待している」関連:2017 F1日本GP テレビ放送時間&タイムスケジュール