フェルナンド・アロンソは、マクラーレン・ホンダにはF1カナダGPでポイントを獲得するための“ペースがなかった”と認め、波乱のなかった今回のレースは“全レースのなかで最も退屈だった”と語った。パワーサーキットであるジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで、マクラーレン・ホンダはタフな週末を過ごしたが、カナダに持ち込んだホンダのアップグレード版ターボチャジャーは、チームに望みを与えた。
フェルナンド・アロンソは、3戦連続となるQ3進出を果たしたが、予選でのパフォーマンスを生かせず、ポイントまであと一歩届かなかった。「タブなレースだった。僕たちには競争的なペースがなかったからね」とフェルナンド・アロンソはコメント。「僕たちはベストを尽くしたけど、次のレースにむけて改善しなければならない」「最悪だったのは、ストレートでのペース不足とスピード不足だ。でも、それはレース前からわかっていたことだ。2ストップ作戦を実施した他チームのマシンは僕よりもずいぶん速かった」「僕たちは1ストップ戦略でいくことを選び、1セットで50周以上を走行した。あまりアタックすることはできなかったけど、僕たちにとってはあれがベストな戦略だった」「(ニコ)ロズベルグが(最終ラップの)シケインでスピンしたとき、1ポイントを獲ろうとしたし、ほぼ獲れそうだったkど、そうはならなかった」レース終盤、フェルナンド・アロンソは「止まっていい?」と無線でチームに伝えたが、マクラーレンは前で何かが起こる場合に備えてステイアウトするよう訴えた。マシンをリタイアさせたかったのかと質問されたフェルナンド・アロンソは、実際には新しいタイヤに交換して終盤で反撃したかったためだと説明した。「すでにあのタイヤで55周を走っていたので、トラック上に留まっているのはかなり難しかった。今日は3ストップをやっても、ポイントを失うことなく、もう少し速く走って、ラップを楽しめる可能性もあったかもしれない。でも、チームはそれはちょっとリスクがあると考えた。最後に1ポイントを獲得できるかもしれないからね。それで僕たちはステイアウトした」「ピットストップでも問題があった。光はやってこなかったし、多くのポイントが犠牲になった。自分が14番手を走っているのがわかったときは、セーフティカー、イエローフラッグなど何もないなと思った。いつもは起こることなんだけどね。そして何も起こらなかった。全てのレースで最も退屈だった」